ホザキシモツケ(Spiraea salicifolia)は、落葉低木、高さ1.5m程度に成長し、夏に細長い花序に白い小花を密集させて咲かせます。葉は長楕円形で、先端が尖り、縁には鋸歯があることが特徴です。 ホザキシモツケは、湿地や河川敷、山地の林縁など、水分を多く含む場所に生育しています。また、耐寒性が強く、寒冷地でも育ちやすいため、庭木や生け垣として利用されることもあります。 ホザキシモツケの学名である「Spiraea salicifolia」は、ホザキシモツケの葉が柳に似た形状をしていることから、ラテン語で「柳の葉を持つスピレア」という意味をもつ言葉が付けられました。また、和名の「ホザキシモツケ」は、葉が穂先につくことから「穂咲きシモツケ」と呼ばれるようになり、それが転じて「ホザキシモツケ」とな名付けられました。 ホザキシモツケは、シモツケ属(Spiraea)の中でも比較的古い種であるとされており、その起源はおおよそ2000万年前の新第三紀にさかのぼると考えられています。
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