ホザキナナカマド(Sorbaria sorbifolia)の原産地は東アジアの中国、朝鮮半島、シベリア、日本とされています。江戸時代にはすでに日本で栽培されていたとされ、その後、欧米にも紹介されました。その美しい葉や花、果実が鑑賞価値が高く、現在では世界各地で観賞用として栽培されています。ホザキナナカマドは庭木や生け垣として利用価値の高い植物と言えるでしょう。 ホザキナナカマドの学名「Sorbaria」は、果樹のサクランボ(Sorbus)に似た葉を持つことから名付けられました。「sorbifolia」は、ラテン語で「サクランボの葉を持つ」という意味です。また、日本名の「ホザキナナカマド」は、葉がナナカマドに似ていることから名づけられました。 ホザキナナカマド(Sorbaria sorbifolia)は、日本では北海道から九州までの山地に自生し中国や朝鮮半島にも分布している落葉低木です。耐寒性が強く寒冷地でも育ちやすいため、北海道や東北地方の庭園にもよく見られます。ただし、繁殖力が強いため、管理が必要でしょう。 ホザキナナカマドは高さ2-3mに成長し、枝が直立または斜め上に伸びます。葉は奇数羽状複葉で長さ20-30cmになり、小葉は細長く鋸歯があるでしょう。葉の表面は緑色で光沢があり、裏面は白っぽい色をしています。 花期は7-8月で、枝先に円錐状の花序をつけます。花径は約1cmで、5弁の白い小花が密集して咲く様子が美しいでしょう。果実は扁平な翼果で、熟すと薄茶色になります。
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