ハナヤエムグラ(Sherardia arvensis)は、4-10月に花を咲かせる一年草です。日本では主に関東地方以西の各地で、草地や畑などに見られます。 ハナヤエムグラは高さは10-40cmに成長し、葉は対生して、線形から披針形で、長さ1-4cm、幅1-5mmです。 花は淡紫色で、径約2mmの小ささ、放射状に4個の花弁があり、花冠は2輪、茎の先端に集散花序をつけます。 果実は球形で、径約1mm、種子は扁平で、表面に細かい網目状の模様が特徴です。 ハナヤエムグラ(Sherardia arvensis)は、ヨーロッパを中心に北アフリカ、西アジアにも分布しており、その起源は地中海沿岸地域とされています。 また、日本では帰化植物として知られており、江戸時代に渡来しました。主に関東地方以西の各地で見られ、特に道端や畑などの草地に生育しています。 ハナヤエムグラの学名は、イギリスの植物学者ウィリアム・シェラードにちなんで名付けられました。シェラードは18世紀初頭に活躍し、多くの植物を分類・命名しています。ハナヤエムグラは、花が八重咲きであることから「花八重ムグラ」と名付けられました。
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