クマイチゴ(Rubus crataegifolius)は、日本をはじめ、朝鮮半島や中国にも分布しています。バラ科キイチゴ属に属する落葉低木で、その果実は生食やジャム、果実酒などに利用されます。 この植物は、高さ1-2m程度に成長し、茎には細かい毛が生えていて、茎には鋭い棘があり、触ると痛い思いをすることがありますので注意が必要です。 葉は3-5小葉からなる複葉で、小葉の形は楕円形から倒卵形で、先端は尖っています。葉の裏側には白い毛が密生しており、触ると柔らかい感触があるのが特徴です。 花期は5-6月で、白い5弁の花が咲き、花径は約2cmで、花弁は広がっていて美しい形をしています。 クマイチゴ(Rubus crataegifolius)の学名の「Rubus crataegifolius」は、ラテン語で「Rubus」がキイチゴ属を、「crataegifolius」がハウソーン(山楂)の葉を意味しています。この名前は、クマイチゴの葉がハウソーンに似ていることから名付けられました。また、日本語名の「クマイチゴ」は、熊が好んで食べるイチゴの意味で、その名の通り、熊や鳥などの野生動物にとって重要な食物源となっています。 クマイチゴの起源は、主に日本、中国、朝鮮半島などの東アジア地域です。
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