イヌバラはバラ科の野生植物で、ヨーロッパやアジアを原産とします。 別名のカニナバラという呼び名もあります。日本では一般的に目にすることができるでしょう。 イヌバラの特徴は、野生のバラの中では比較的大きなサイズに成長し、高さ2メートルに達することもある点です。 葉は5枚から7枚の小葉からなる羽状複葉で、茎には鋭いトゲが生えているので注意が必要です。 開花時期は5月から6月で、花径は3センチから5センチの一重咲きです。 花弁は柔らかく、淡いピンク色が一般的ですが、白や赤などの変わり種も存在します。香りも楽しめるでしょう。 様々な品種があり、白い花の「アルバ」や赤みがかった葉の「ルビジフォリア」が有名です。 実はビタミンCなどを含む栄養価の高い食用になり、ジャムなどの加工食品にも利用されます。 日当たりと排水の良い環境を好み、適切な剪定により美しい形状を維持できるため、庭園や公園等で育てられることが多い植物といえます。 開花から実りまで楽しめるイヌバラは、観賞用、食用としても重宝する野生のバラです。
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