クロツバラ(Rhamnus davurica)は、北海道から本州の中部地方まで分布しており、特に山地や丘陵地の林縁や河川敷に多く見られます。樹高は2-3m程度で、枝が密に茂り、黒褐色のつやのある樹皮が特徴です。 春に黄緑色の小さな花を咲かせ、秋には直径6-8mmの黒い実をつけます。この実は鳥類によって広く分散され、植生の拡大に寄与しています。 また、葉は対生し、楕円形で先が尖り、縁に鋸歯があるのが特徴です。 クロツバラは、その独特の形状や美しい葉の姿から、庭木や生垣としても利用されています。また、野生動物にとっても重要な食物源となっており、生態系においても重要な役割を果たしていると言われています。 クロツバラ(Rhamnus davurica)は、主に東アジアの温帯地域に分布しており、その起源は、中国、朝鮮半島、日本、シベリアなどの地域にあります。 クロツバラの名前の由来は、樹皮が黒褐色であることから「黒椿」と呼ばれていたことが、転訛して「クロツバラ」となったとされています。 この植物は、日本では古くから薬用植物として利用されていました。樹皮や根には利尿作用や解熱作用があるとされています。
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