キラヤの樹は、南米大陸で自生している常緑高木です。キラヤ属の学名はQuillajaで、和名のセッケンボクとも呼ばれます。 キラヤの葉は革質で光沢があり、花は小さな白色の五弁花です。 キラヤの名前は、スペイン語で「泡立つ」を意味する言葉に由来しています。キラヤに含まれるサポニンが水と混ざると泡立つ性質があるためこの名前が付きました。 南米の先住民族マプチェ語でも、キラヤを意味する言葉は「泡立つ水」を表していました。 キラヤは観賞用に日本でも栽培されていて、公園や庭園で良くみかけます。 白い花が咲くキラヤは青々とした葉とのコントラストが美しく、アクセント植物として人気があります。また花の香りもよく、観賞価値が高いです。 キラヤには様々な園芸品種が作出されています。葉の大きさや花の色などが異なる品種があり、キラヤ・モリノなどの品種は花がピンク色になり目を惹きます。 キラヤの育成はそれほど難しくありません。日当たりの良い場所に植え、適度に水を与えることが大切です。乾燥に強く、病害虫にもあまり悩まされないのが魅力的です。 キラヤに含まれるサポニンは、洗剤や化粧品の原料としても利用されています。泡立つ性質を生かした商品が作られています。 南米では昔から薬用にも用いられたという歴史があります。キラヤは実用面でも価値のある植物です。
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