カザンデマリ(Pyracantha crenulata)は、樹高は2-4mになり、枝には鋭い棘があります。 葉は楕円形で、縁に鋸歯があって、光沢があり、春から初夏にかけて、白い小さな花を密集した花序を咲かせるのが特徴です。 秋には、鮮やかなオレンジ色の果実になり、観賞価値が高く、果実は鳥によって散布されることが多いので、生態系にも貢献しています。 カザンデマリを生育する場合は、この植物にアレロパシー(他の植物の生育を抑制する物質を分泌する現象)があることに注意し、他の植物との共生を控えておくようにしましょう。 カザンデマリの起源は、おおよそヒマラヤ山脈の地域に遡ると考えられています。 中国では「火棘」と呼ばれ、その名前の由来は植物の特徴である鮮やかな赤い果実と鋭い棘です。また、日本では「カザンデマリ」と呼ばれており、その名前は「火山手毬」という意味で、同様に赤い果実が火山のように見えることから名付けられたとされています。 カザンデマリは、ヒマラヤ山脈や中国南部の標高1000~3000メートルの地域で自生しており、その生育環境は温暖湿潤な山地が主であることから、その起源も同様の環境にあると推測できるでしょう。
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