ザクロは中東原産で、樹高2-5m程度の落葉小高木です。 果実の中に多数の種子があることから、ラテン語の「punicum」(種子が多い)と「granatum」(粒状の)が名前の由来となっています。また、ザクロは古代から豊穣や繁栄の象徴とされ、多くの文化で神聖視されてきました。 夏に咲かせる鮮やかな赤色の花には5-7枚の花弁があり、その美しさから観賞用としても利用されます。 秋に熟す果実は直径5-12cm。内部に多数の種子を含み、それぞれが透明な果肉に包まれています。果肉は甘酸っぱく、食用やジュース、ジャムなどに利用されます。 ザクロは日当たりと水はけの良い場所を好み、耐寒性もあるため、日本でも育てやすい植物です。ただし、実を大きく育てるには、夏場の水やりと肥料が欠かせません。 果実の色や大きさ、味などが異なる品種があり、日本では「甘実」や「大実」などが栽培されています。また、花の色や形状が異なる観賞用の品種もあります。
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