北海道や本州の高山地帯に自生しているエゾノツガザクラは、小さいながらも可憐で美しい花を咲かせる野生植物です。学名はPhyllodoce caeruleaで、別名をエゾツガザクラともいいます。 長い年月の間に厳しい環境に適応して進化した古い起源をもつと考えられていて、名前は生育地の北海道エゾ地方に由来します。 花は直径2〜3cmほどの小さな鐘型で、青みがかった淡い色をした5枚の花びらをもっています。夏から秋にかけての花期に山間部で多数咲き誇り、美しい風景を作り出します。 優雅で清楚な印象の花は、鑑賞目的の栽培も行われていて、寒さに強く栽培も容易なので、公園や家庭の庭でも育成できます。 花の色や形、大きさの異なる様々な品種があり、それぞれに個性があります。例えば、紫、ピンク、白などの花色のものが存在します。また、花言葉として「清らかな心」「優雅さ」「美しい思い出」などの意味を込められているので、大切な人への贈り物として感謝や思いやりを伝えることができるでしょう。 実は小さな丸い形で、熟すと赤く光沢がありますが、食用には適しません。成長すると高さ30〜50センチほどの低木になる小型の植物なので、鉢植えにするのがおすすめです。
0
0