オオカナメモチは、常緑高木に分類される植物で、学名を「Photinia serratifolia」と呼び、原産地は日本を含めた東アジアです。「大金持ち」が転じ、大きな果実をつけることから名前がついたとされています。 この植物は、10m以上の高さにもなることで知られ、縁に鋸歯のついた厚くて光沢がある葉が特徴的です。また、赤い新芽が成長に伴い緑色に変わるのもこのならではと言えます。 白い小花をたくさんつけた花序を咲かせるのは春で、そのあとで赤い実がなります。この実は鳥たちの格好の餌となり、自然界における種子散布を担っています。 日本でオオカナメモチは、庭木や公園に植えられているのをよく見かけます。日当たりの良い場所を好み、寒さにも強いため、日本の気候において育てやすい植物です。 また、オオカナメモチは、お正月の飾りにも使われるように、縁起の良い植物として扱われます。それは葉色と花の美しさが理由です。品種によって、花の大きさや葉の色や形などが違い、いろいろな表情を見せてくれます。 オオカナメモチは、自然と人々の生活をつなぐ存在なのが、その美しい姿から見て取れます。その特徴を理解すれば、もっと植物への理解を深めることができるでしょう。
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