コウヤボウキ(Pertya scandens)は、キク科の植物で、日本をはじめとする東アジアの山地に自生しています。 コウヤボウキは、高さ1m程度に成長し、葉は互生で長さ5-10cm、幅は1-2cmの狭長楕円形です。葉の表面は濃緑色で光沢があり、裏面は白っぽい粉をふいたような感じで、縁には鋸歯があります。 花期は7月から9月で、頭状花序をつけ、花の色は白です。果実は痩果で、長さ約5mmの細長い形状をしており、風によって散布されます。 コウヤボウキの学名「Pertya scandens」は、19世紀のスイスの植物学者であるAugustin Pyramus de Candolleによって命名されました。彼は、この植物の特徴を詳細に研究し、新しい属「Pertya」として分類しました。 日本語名である「コウヤボウキ」は、この植物が主に高山地帯に生育していることから、「高野」を意味する「コウヤ」と、葉が扇子のような形状をしていることから、「扇」を意味する「ボウキ」が組み合わさった言葉です。
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