「ポピー」は、日本名で「ヒナゲシ」とも呼ばれ、学名は「Papaver nudicaule」です。 原産地は北半球の寒冷地で、特にアラスカやシベリアなどで自生しています。 草丈は30cmから60cmほどに成長します。 直径5cmから7cmの花を咲かせ、色は黄色・オレンジ・ピンク・赤など様々で、花壇や切り花の利用で人気があります。品種によっては、花びらがフリル状になったものや、大輪のものなど、さまざまなバリエーションが存在する植物です。 春から初夏にかけて花期を迎え、一つの茎に一つの花を咲かせるのが特徴でしょう。 「慰め」や「安らぎ」などの穏やかな意味の花言葉を持ちます。 日当たりと排水の良い場所を好む植物です。耐寒性があり、寒冷地でも育てやすいでしょう。 湿度が高いと病気になりやすいので注意しましょう。
ポピー
- 別名
- シベリアヒナゲシ,アイスランド・ポピー,アイスランドポピー
- 学名
- Papaver nudicaule
基本情報
- ケシ 科 Papaver 属 ポピー 種
- Papaveraceae > Papaver > Papaver nudicaule
- 83%
- 完成度
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- 花
- ハーブ
- 多年草
- 草丈・樹高
- 30cm ~ 60cm
- 花の色
黄色
白
赤
ピンク
オレンジ
- 葉の色
緑
- 開花時期
- 4月-9月
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 日向
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- 3-7
- 耐寒性
- 強い
- 耐暑性
- 普通
- 原産地
- アラスカ、シベリア
- 成長速度
- 普通
ポピー (Papaver nudicaule)の特徴
概要
花言葉
「ポピー」の花言葉は、色によって変わるという特徴があります。 赤色は「楽しい思い出」、黄色は「豊かさ」、白色は「慰め」という意味を持ちます。 中でも赤色の「楽しい思い出」が代表的なものでしょう。 鮮やかな赤色が人々の心を明るくし、楽しい思い出を思い起こさせることを象徴しています。 5月の誕生花でもあります。 風水の世界では、ポピーは邪気を払うとされ、家庭内の調和を保つと言われています。
ポピー (Papaver nudicaule)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
ポピー(Papaver nudicaule)の開花は春から初夏にかけてで、日本では4月から6月に最も見頃を迎えます。 種まきから約2ヶ月ほどで開花し、一度開花した花は1週間程度で散りますが、連続して花を咲かせるので、長い期間楽しむことができる植物です。 水分と日照の管理をこまめに行う事で、花を長く咲かせることができるでしょう。 枯れた花をすぐに摘むことで、次の花が咲きやすくなります。
ポピー (Papaver nudicaule)の育て方
水やり
ポピーは、適度な湿度を好むので、特に乾燥が進む春から夏にかけては週に2〜3回の水やりをしてください。 秋から冬にかけては週に1回程度の水やりに減らしましょう。 水量は、土の表面が湿る程度に抑え、水はけの良い環境を保ってください。 朝や夕方の涼しい時間帯に水やりを行うことで、水分が蒸発しにくくなります。 土の湿度は指で触れた際に湿っている程度が良いでしょう。 過剰な水分は根腐れを引き起こすことがあります。
土壌・肥料の管理
ポピー(Papaver nudicaule)は、pH5.5から7.0のやや酸性で、排水性が良い土壌を好みます。 肥料は、植え付け時に完全肥料を施し、成長期に追肥を行いましょう。 追肥は月に1回程度、液体肥料の使用がおすすめです。 冬季には肥料は必要ありません。 肥料の量は、パッケージに記載されている量を守り、植物の大きさや土壌の状態で調整してください。 過剰な肥料は根を傷つけますので、注意しましょう。
日当たり・気温の管理
ポピー(Papaver nudicaule)は、日当たりの良い場所を好み、日照時間が長いほどより成長をします。 午前中の柔らかな日差しを好むので、強すぎる直射日光は避けましょう。 耐寒性があり、冬季の寒さに耐えますが、極端な低温は避けましょう。 冬季には、霜が降りる前に室内に移動させ、日当たりの良い窓辺などに置くことをおすすめします。 適度な湿度を保ちつつ、日照時間を確保してください。 夏季には、高温を避けるために半日陰の場所に移動させることが推奨されます。また、夏越しは、乾燥を避け、湿度を保つことが重要です。 15℃から25℃が最適な気温とされています。
ポピー (Papaver nudicaule)の上級者向け育て方
剪定の方法
ポピー(Papaver nudicaule)は、剪定や切り戻しを必要としませんが、花が終わった後に枯れた花を取り除く「摘花」を行うことで、次の花が咲きやすくなります。 摘花は、花が終わった直後に行いましょう。枯れた花の根元近くではさみで切り取ってください。 摘花後に特別な手入れは必要ありませんが、水やりを心掛け乾燥に注意しましょう。
鉢植えの方法
ポピー(Papaver nudicaule)は地植えでも鉢植えでも育てられますが、鉢植えの方が管理がしやすいというメリットがあります。 鉢植えにする場合、まず底石を敷きます。その上に赤玉土と腐葉土を混ぜた用土を入れてください。 そこに種をまき、軽く土で覆います。その後たっぷりと水を与えましょう。発芽までは約2週間ほど要します。 根が鉢からはみ出してきたら、植え替えの合図です。 一回り大きい鉢と植え付け時と同じく腐葉土と赤玉土を混ぜた土壌を用意し、根が傷つかないように移植をしてください。 寄せ植えへ使用する際は、バランスを考えながら配置しましょう。 比較的成長が早い植物なので、他の植物に影響を与えないようにしてください。
増やし方
ポピー(Papaver nudicaule)は主に種まきで繁殖させます。 ポピーが大量の種子を作り、それらが自然に散布されて増える性質を持っているため最も効率的な方法です。 種まきによる繁殖は手間が少なく、多くの株を短期間で増やすことができます。 春、水はけの良い土壌を用意し日当たりの良い場所に種をまきます。 種を蒔いた後は薄く土をかぶせ、乾燥しないように管理してください。約2週間ほどで発芽します。 株分けや挿し木、葉挿しはあまり向きません。 ポピーが一年草の性質を持つため、株分けや挿し木による繁殖が難しいためです。 収穫ですが、花後に種子ができます。、それを採取して次の種まきに利用しましょう。 種子は熟すとすぐに飛んでしまうので、その前に採取してください。
病害虫対策
ポピー(Papaver nudicaule)は、根腐れ病や灰色かび病にかかりやすい植物です。 過湿や高温多湿が原因で発生します。 根腐れ病は根が腐り全体が枯れる病気です、 防ぐ方法は、適切な水やりと排水性の良い土壌の使用です。 灰色かび病は、葉や茎に灰色のカビが発生し植物全体が枯れてしまう病気です。 風通しを良くして、快適な湿度を保つことで予防しましょう。 アブラムシやヨトウムシなどの害虫もつきます。 葉や茎を食害し、植物の成長を阻害するものです。 定期的な観察と、発見次第の早期駆除で被害を最小限に留めましょう。
ポピー (Papaver nudicaule)の分布地図
分布・生息地
ポピー (Papaver nudicaule)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 不可
- 毒性
- あり
NO DATA
犬や猫への影響
NO DATA
ポピー (Papaver nudicaule)のQ&A
- ポピーのおすすめの選び方はありますか?
「ポピー」(Papaver nudicaule)の種子を選ぶ際は、種子の表面にカビや黒ずみがなく、色が均一な新鮮なものを選びましょう。 苗は、葉が健康的な緑色をしていて、茎がしっかりと立っているものにします。 根元は膨らんでいないものが良いでしょう。 品種によって花の色や形が変わります。 「ゴールデン・ポピー」は黄色い花を、「チャンピオン」は大輪の花を咲かせる品種です。 好みや庭の環境に合わせて選んでください。
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- ポピーとケシの違いや特徴は何ですか?
ポピーとケシは、どちらもケシ科に属する植物のため、見た目や特性が似ており同一視されやすいです。 ポピーは、「Papaver」属の植物を指しています。 花びらが薄い、大きく色鮮やかな花を咲かせるのが特徴です。 種子は食用として利用されることもあります。 ケシは「Papaver somniferum」を指します。 その成分であるオピオムが麻薬の原料となることで有名で、多くの国で栽培を禁止されています。 これらの違いは文化や地域によって変わることがあります。 例えば英語圏では「poppy」はケシ科全般の植物を指している場合が多いのです。 具体的な種類を示したいときは、学名を用いることをおすすめします。
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- ポピーの栽培が禁止されている場合や理由はありますか?
ポピーの品種の一種であるケシ(Papaver somniferum)は麻薬の原料となるオピウムを含むため、栽培が禁止されていることがあります。 ケシは種子を食用にするため栽培されることもありますが、未熟な果実から採取される乳液がオピウムとなります。 これは化学的に処理するとヘロインなどの麻薬に変わるので、多くの国で厳しく栽培が規制されている植物です。 規制の具体的な内容は国や地域により変わります。 ポピーの栽培をしたい場合は、必ず事前に地域の法律を確認しましょう。 規制がない場合でも、適切な管理を行ってください。
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