アカサンゴは、南米を原産とする多年草です。学名はPachystachys coccineaで、別名にアカサンゴバナ、ベニサンゴバナがあります。 アカサンゴの特徴は、鮮やかな赤い花を多数つけることです。茎の高さは1メートル程度で、先端に集中的に花を咲かせます。花の姿がまるで珊瑚のように見えることから、アカサンゴと名付けられました。 アカサンゴには品種改良されたものもありますが、元来は熱帯雨林に自生する野生種です。高温多湿な環境を好み、日当たりが良く湿度を保つことが育成上重要です。生育に必要な光を十分に当てるようにしつつ、過剰な光を避けることも大切です。 アカサンゴは実をつけますが、食用には適しません。熟すと赤くなった実の中には種子が詰まっていて、これを採取して実生栽培が可能です。栄養繁殖もできる多能な植物です。 アカサンゴは、その華やかな花と育てやすさから、部屋に飾る観葉植物として人気があります。見る者の心を明るくしてくれる、美しく生命力に満ちた花の代表といえるでしょう。
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