タイマツバナ(Monarda didyma)は、日本では、観賞用に栽培されることが多く、特に夏の花壇やコンテナガーデンでよく見かけます。シソ科に属する多年草で、病害虫に強く、初心者でも育てやすい植物として知られています。 高さは、60~90cm程度に成長し、茎は直立し、四角形をしており、葉は対生し、長さが7~12cm、幅が3~6cmで、縁に鋸歯があり、表面には毛が生えているのが特徴です。 花は、鮮やかな赤色、花冠は唇形で、上唇が2裂し、下唇が3裂していて、花序は、頭状花序で、直径が5~8cmほどあり、花が密集して咲きます。花期は、7~9月で、長い期間楽しむことができる植物です。 タイマツバナは、主にアメリカ合衆国東部とカナダ南東部に起源があるとされています。 タイマツバナの学名「Monarda didyma」は、スペインの植物学者ニコラス・モナルデス(Nicolas Monardes)にちなんで名付けられました。また、「didyma」はギリシャ語で「双子」を意味し、花の形状が2つの部分に分かれていることから名付けられたとされています。 和名の「タイマツバナ」は、花の形状が松明(たいまつ)に似ていることから命名されました。
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