リンゴは、中央アジアを原産地とするバラ科の落葉高木です。甘酸っぱさが特徴の実は世界中の人に愛されています。学名は「Malus domestica」です。 リンゴの木は2-4.5メートルの高さに成長し、春にピンクまたは白の美しい花が咲きます。5枚の花弁から成る花の中心に、たくさんの雄しべと雌しべがあります。 リンゴの実は、品種によって色や大きさ、形、味が異なります。色は赤、黄、緑、黄色などさまざまで、直径5-9センチメートル程度の大きさです。甘さも酸味も品種によって違うので、その違いを味わうのもリンゴの魅力と言えるでしょう。 リンゴの品種は約7500種以上もあり、中でも「ゴールデンデリシャス」「ジョナゴールド」「フジ」などの品種が特に人気を集めています。 リンゴは、一般には寒冷地でよく育てられています。また、リンゴは古代から長く栽培されているので、その文化的な意味合いや歴史にも深いものがあります。 リンゴは、美味しいだけでなく、食物繊維やビタミンC、ポリフェノールなどの抗酸化物質を含む栄養価の高い食べ物で。健康食品としても評価を得ています。
リンゴ(林檎)
- 別名
- セイヨウリンゴ
- 学名
- Malus domestica
基本情報
- バラ 科 Malus 属 リンゴ(林檎) 種
- Rosaceae > Malus > Malus domestica
- 83%
- 完成度
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- 果物
- 高木
- 草丈・樹高
- 800cm ~
- 花の色
白
ピンク
- 葉の色
緑
- 開花時期
- 4月-5月
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 日向
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- 3-8
- 耐寒性
- やや強い
- 耐暑性
- 普通
- 原産地
- 中央アジア
- 成長速度
- 普通
リンゴ(林檎) (Malus domestica)の特徴
概要
花言葉
リンゴの花言葉は、西洋では「好意の証」「優れた好意」、日本では「美しさと健康」とされています。これらの花言葉は、リンゴの果実が健康に良く美しいものであること、また、リンゴを贈る行為が好意を表すとされることに由来しています。 特に「美しさと健康」は、果実の色が美しく、食物繊維やビタミンが豊富で健康に良いというリンゴの特性を表すものです。風水では健康運アップや家庭の安寧に効果があるといわれています。なお、リンゴの花は5月の誕生花です。
リンゴ(林檎) (Malus domestica)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
リンゴ(Malus domestica)の開花時期は春季(4月~5月)で、日本で見頃になるのは4月下旬~5月初旬です。 冬季の休眠期間を経てから約1ヶ月程度で開花し、年1回のサイクルで、春に一斉に花が咲きます。 十分な日当たりと適切な水分管理によって、乾燥を避け、適度な湿度を保つことが、花を長く咲かせるためには重要です。
リンゴ(林檎) (Malus domestica)の育て方
水やり
リンゴの水やりは、春~夏には週に2~3回、土壌が乾いたらすぐに水を与えるようにします。一方、秋~冬は週に1回程度、土壌が乾いてから数日後に水を与えます。 水やりの際は、土壌の湿度によって水の量を調整します。土壌が湿っていたら控えめに、乾いていたら多めに水やりを行います。ただし、根腐れを起こさないよう、過度な水やりに注意してください。
土壌・肥料の管理
リンゴの生育には、水はけの良い肥沃な土壌が最適です。pHが6-7の、やや酸性から中性の土壌を好みます。 一般には、春になったら肥料を全体に施します。特に、カリウム、リン酸、窒素をバランス良く含む肥料がおすすめです。 また、成長期には、窒素肥料を追肥として適量与えるようにします。ただし、窒素を過剰に与えると果実の品質が低下するため、適切な量を心がけてください。 冬季にはカリウムやリン酸を多く含む肥料を与えることで、冬季の耐寒性を高めたり翌年の花芽形成を促進したりする効果を得ることができます。
日当たり・気温の管理
リンゴ(学名:Malus domestica)は、日当たりを好み、1日に6時間以上の日照時間を必要とする植物です。日照が不足すると、果実の糖度が低下したり成長が妨げられたりして、品質に影響を与えるおそれがあります。 また、リンゴは寒冷地に適応した植物です。冬季の低温期間(冬眠期間)は、花芽の形成や翌年の生育において重要な役割を担っています。 寒さに強く、-20℃まで耐えるとされていますが、品種により異なるので注意してください。一方、耐暑性は弱く、特に30℃以上の高温が続くと、成長が滞ったり、果実が早く熟成してしまったりすることがあります。 夏は、午前中だけ日光に当て、午後は日陰にして猛暑を避けるなどの工夫をしましょう。冬は、防風ネットを設置したり、木の周りにマルチを敷いたりして、霜害を防ぐ対策を行ってください。
リンゴ(林檎) (Malus domestica)の上級者向け育て方
剪定の方法
リンゴ(Malus domestica)の樹形を整え収穫量を増やすうえで、剪定や切り戻しは重要な役割を担っています。剪定には冬季が最適とされており、特に理想的なのは2月~3月の時期です。 剪定では、まず病気の枝や枯れた枝を取り除き、次に他の枝と交差している枝や中心部に向かって生えている枝を切ります。こうすることで日光が均等に当たるようになるので、果実の品質が向上します。 剪定後は、切った部分を保護して乾燥しないように注意します。また、病気の拡大を防ぐために、剪定後の枝を適切に処理することも怠らないようにしてください。
鉢植えの方法
リンゴ(Malus domestica)は、鉢植えでも育てることができますが、大きく成長するため、地植えが適しているといわれています。 鉢植えにする際は、まず粘土や軽石を鉢の底に敷きます。肥料を混ぜた培養土をその上に入れたら、苗をその中に植え、土をしっかりと固めて水やりを行います。 鉢から根がはみ出してきたら、植え替えを行いましょう。新しい鉢の底に、前と同様に粘土や軽石を敷き、肥料を混ぜた培養土をその上に入れたら、苗を移植します。 リンゴが大きく育つことを考えると、他の植物と共存させる寄せ植えは難しいかもしれません。
増やし方
リンゴ(Malus domestica)の主な繫殖方法には、種まき、接ぎ木、挿し木などがありますが、接ぎ木が最も一般的と言えるでしょう。品種の特性を保持しつつ増やせる接ぎ木は、リンゴの栽培に適した方法です。 接ぎ木の際は、まず、根元になる台木として強健な成長力を持つ品種を、上部になる芽木として収穫したい品種を選んでおきます。次に、台木と芽木の切り口を合わせて、テープで接合部を固定します。 このように、品種の特性を維持しながらリンゴを増やすことができる挿し木ですが、技術を要する方法であるため、初心者は専門家の指導に従うようにしてください。
病害虫対策
リンゴ(Malus domestica)がかかりやすい病気には、リンゴのうどんこ病やリンゴの黒星病があります。いずれも湿度が高いと発生しやすくなる病気で、これらの病気にかかると、黒い斑点や白い粉状の斑点が葉や果実に出てきます。 またリンゴは、リンゴノミダニやリンゴコガネムシなどの害虫にも悩まされます。これらの害虫によって、果実や葉は食害を被り、品質の低下や収穫量の減少につながります。 これらの病害虫の害を防ぐには、病気や害虫の早期発見や、適切な農薬の使用などの対策を講じる必要があります。また、病気や害虫の発生を抑えるには、適切な水分管理や、風通しの良い環境を保つことも有効です。
リンゴ(林檎) (Malus domestica)の分布地図
分布・生息地
リンゴ(林檎) (Malus domestica)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 可
- 毒性
- なし
NO DATA
犬や猫への影響
NO DATA
リンゴ(林檎) (Malus domestica)のQ&A
- リンゴの木は庭に植えてはいけないですか?
リンゴの木(Malus domestica)を庭に植えても特に問題はありません。ただし、リンゴの木は大きく育つので、庭に必要なスペースを考慮することが必要でしょう。 また、リンゴの木は排水性が良く、日当たりの良い場所を好むので、庭によってはリンゴが育ちにくい環境になっている場合もあります。 さらに、リンゴの木は病気にかかりやすいため、定期的な手入れを行うようにします。特に、虫害に弱いので、適切な防虫対策が欠かせません。
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- リンゴは実がなるまで何年かかりますか?
リンゴの木(Malus domestica)は、植えてから通常4~6年で実をつけるとされていますが、これは種から育てる場合の平均的な期間なので、栽培環境や品種によって異なることもあります。 また、接ぎ木を用いた苗木を植えた場合は、一般に2~3年で実をつけます。これは、成熟した木の一部を利用して成長期間を短縮するという、接ぎ木の特性によるものです。 また、一度実をつけたリンゴの木は、その後も毎年実をつけます。ただし、気候の変化や手入れの状況によって、毎年の収穫量が変動することも少なくありません。
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- リンゴは何の植物分類に属していますか?
被子植物門の中の双子葉植物綱、バラ目、バラ科に属するリンゴは、さらに、バラ科の中のモモ亜科、リンゴ属に分類てきます。 リンゴの学名は「家庭のリンゴ」を意味する「Malus domestica」です。この名前によって、リンゴが古くから人々の生活に関係してきたことがわかります。 また、世界中で栽培されているリンゴには2000種以上の品種があります。それぞれ色、形状、風味、耐寒性などに違いがあるため、用途や地域に適した品種が選ばれています。
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- リンゴのおすすめの選び方はありますか?
リンゴ(Malus domestica)には「ジョナゴールド」「つがる」「フジ」など多くの品種があり、それぞれ味や育てやすさが違います。リンゴの苗や種を選ぶ際は、まず品種を選ぶことから始めましょう。 ジョナゴールドは甘さと酸味のバランスが良く、大きな果実が特徴です。つがるはジューシーな味わいで、酸味が強いのが特徴です。フジは育てやすく、甘さと酸味のバランスが良い品種です。 種子を選ぶ場合は、健康で新鮮そうなものを選びます。また、乾燥している種子を水に浸けると、膨らむ特性があります。 苗木は、健康そうな葉をつけていて、枝がしっかりと伸びているものを選びます。また、根元には根腐れがなくしっかりしているものを選ぶのも大切です。