日本の海岸に咲く黄色い花をつける、一年草のハマニンドウはLonicera affinisという学名で呼ばれています。 日本固有種のこの植物は、主に砂浜や湿原などの湿った土地に自生していて、その生育環境から「ハマニンドウ」という名前が付いたのです。 30から60センチメートルほどにまで成長するハマニンドウの直立する茎には、卵形の葉が対生し、長さは2から5センチメートルほどです。葉の間から出る集散花序には、筒状の黄色い花が咲き誇り、甘い香りを放ちます。花期は春から夏で、美しい姿から観賞用に育てられることもあります。 ハマニンドウには様々な品種があるものの、一般的には黄色の花をつけるものが多く見られます。実をつけると小さな黒い球状になりますが、食用にはならないので、鳥に散布されるのが典型的です。 比較的育てやすい植物ですが、日当たりと排水が良い湿った土壌を好みます。種または苗を植えて増やすことができ、手軽に楽しめる日本固有の花です。
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