ヒメユリ(Lilium concolor)の学名である「Lilium concolor」は、ラテン語で「同じ色のユリ」という意味で、花が一様の色であることが理由です。また、「ヒメユリ」という和名は、花が小さくて可憐な姿から「姫」を連想させると言われています。 日本で栽培されるようになったのは、中国大陸から持ち運ばれたためです。ヒメユリは、ニッコウキスゲ(Lilium japonicum)と近縁で、両者の交雑によって新たな種が生まれることもめずらしくありません。 ヒメユリ(Lilium concolor)は、は、中国や朝鮮半島に分布している植物です。日本では、北海道から九州までの日本の山地に自生しており、特に高山植物として親しまれています。 葉は互生し、10-20cmの長さで、幅は1-2cm、茎は高さ30-60cmになり、直立しています。 6月から8月にかけて花が咲き、茎の先端に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるのが特徴です。花弁は6枚で、先端が尖っており、内側には細かい斑点が散らばっています。 ヒメユリは、日当たりの良い場所を好み、湿り気のある土壌で育つため、山地の草原や林縁、沼地などに生育することが多いです。 その美しい花姿から園芸用途にも利用されていますが、自生地での採取は環境保護の観点から避けるべきです。
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