ソケイ(Jasminum officinale)は、別名「オレンジジャスミン」とも呼ばれ、原産地はインドや中国で、日本にも自生しています。 花は白く、直径約2.5cmで、5~9月にかけて咲き、強い芳香がある植物です。 葉は対生し、長さは5~12cmで、先が尖っているのが特徴です。葉の形は卵形から長楕円形で、縁には鋸歯があります。 ソケイの花は、香水や石鹸、化粧品などの香料として利用されるほか、薬用としても用いられます。特に、解熱や鎮痛、利尿作用があるとされており、中国では古くから民間薬として活用されていました。 ソケイは、中央アジアに起源があるとされており、アジア地域だけでなく、ヨーロッパやアフリカへと伝播していきました。 ソケイ(Jasminum)は、ペルシャ語で「香りのある花」を意味する「yasamin」に由来しており、古くから香りの良い花として親しまれていました。また、日本語名の「ソケイ」は、中国語で「素馨」と書かれることから、その音を当てたものと考えられます。 ソケイは、古代ローマ時代にはすでに栽培されており、その香りが高く評価されていた植物です。また、アラビア医学の発展に伴い、その薬効が注目されるようになり、ヨーロッパでは16世紀頃から広く栽培されるようになりました。
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