タマアジサイ(Hydrangea involucrata)は、主に本州、四国、九州の山地に自生しています。アジサイ科アジサイ属に属する落葉低木で、観賞用として、庭木や公園で植栽されることが多いです。 タマアジサイは、高さ1m程度に成長し、葉は対生し、形は広卵形で縁に鋸歯があり、花期は6月から9月です。直径約10cmの球状の花序をつけ、花序の中心には小さな不完全な花が密集し、周囲には大きな装飾花が並んでおり、花色は白から淡いピンクで、装飾花は4枚の大きな花弁があります。 タマアジサイは、土壌の酸性度によって花色が変化するアジサイとは異なり、花色が変わらないのが特徴です。 タマアジサイの起源は、東アジア地域にあるとされています。 学名の「involucrata」は、ラテン語で「包み込む」という意味があり、これは、花序の周りにある大きな包葉が特徴的であることから名付けられました。 日本では、タマアジサイは古くから親しまれており、江戸時代の文献にも記載があります。 タマアジサイは、日本の自然や文化と深く関わりを持ちながら、その起源や由来を今に伝えています。
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