ノササゲ(Dumasia truncata)は、日本では九州から沖縄にかけて分布しており、中国や台湾、フィリピンなど東アジアの地域にも生息している植物です。マメ科のつる性の多年草で、リウマチや筋肉痛に効くとされ、民間療法で利用されることがあります。 この植物は、茎が長く伸びて他の植物にからみつく性質があり、高さは2m以上にもなります。葉は3小葉からなる複葉で、小葉は長さ3-7cm、幅1-3cmの楕円形です。 花は長さ約1cmの蝶形花で、葉腋から総状花序を出して咲かせます。紫色の花を咲かせ、6月から9月が花期です。果実は長さ4-6cmの細長い豆果で、9月から10月に熟します。 ノササゲは、山地や林縁、道端などの日当たりの良い場所に生育し、特に乾燥に強い性質がある植物です。 ノササゲ(Dumasia truncata)の起源は、中国南部からベトナム北部にかけての地域にあります。 日本では「ノササゲ」という名前で呼ばれていますが、これは「野ささげ」という意味で、野生のササゲに似た形状を持つことから名付けられました。 ノササゲの分布域は、中国南部からベトナム北部、台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシア、そして日本にまで広がっています。この広い分布域から考えると、ノササゲは古くから東アジアの地域に生息していたと考えられるでしょう。
0
0