ヒギリ(Clerodendrum japonicum)は、日本をはじめとする東アジアの地域に自生しています。別名「アカバナヒギリ」とも呼ばれ、その名の通り、赤い花を咲かせることが特徴です。日本各地で栽培が可能であるため、よく見かけることもあるでしょう。 樹高は1-3m程度で、葉は対生し、大型で楕円形をしています。葉の縁には鋸歯があり、触るとざらついた感触があるでしょう。 夏から秋にかけて咲かせ、花は総状花序になって枝先に密集して咲きます。花の形は筒状で、先端が5裂しており、長さは約2cmほどです。 また薬用植物として育てられ、果実を利用していたとされています。民間療法ではありますが、効果としては、利尿作用、解熱の効果があったとされています。 ヒギリの起源は主に東南アジアにあります。 ヒギリの学名「Clerodendrum」は、ギリシャ語の「クレロス(運命)」と「デンドロン(木)」を組み合わせたもので、古代ギリシャの神話に由来しているとされています。また、「japonicum」は「日本の」という意味で、日本での自生が示唆されていますが、実際には東南アジアが起源でしょう。 日本語名の「ヒギリ」は、琉球語で「ヒギリ」と呼ばれていたことに由来しています。琉球語では、植物の名前に「ヒギリ」という言葉が含まれることが多く、その中でも特にこの植物が「ヒギリ」と呼ばれていたため、日本語名にもその名が採用されました。
0
0