ゴジアオイ(Cistus albidus)は、地中海地域を中心に分布しています。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、美しい花が特徴的で、観賞用として栽培されることもあります。シチュウカ科に属する常緑低木で、病害虫・乾燥に強く、初心者でも育てやすい植物としても知られています。 この植物は、高さ1m程度に成長し、灰白色の葉が特徴的です。葉は対生し、表面には毛が密生しており、これが灰白色の外見を生み出しています。 花期は春から初夏にかけてで、直径5cmほどのピンク色の花を咲かせます。花弁は5枚で、中心部には黄色の雄しべが目立つでしょう。花は1日で散ってしまうため短命ですが、連続して咲き、長い期間楽しむことができます。 ゴジアオイ(Cistus albidus)の起源はヨーロッパ南部および北アフリカにあり、シチリア島やイベリア半島、フランス南部、モロッコ、アルジェリアなどの地域で自生しています。 ゴジアオイの名前は古代ギリシャ語の「kistos」に由来しており、種小名の「albidus」は、ラテン語で「白っぽい」を意味し、この植物の葉の白っぽい表面を表しています。 日本語名の「ゴジアオイ」は、その葉の形状が五角形に似ていることから名付けられました。
ゴジアオイ(五時葵/午時葵)
- 学名
- Cistus albidus
基本情報
- Cistaceae 科 Cistus 属 ゴジアオイ(五時葵/午時葵) 種
- Cistaceae > Cistus > Cistus albidus
- 75%
- 完成度
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- 低木
- 草丈・樹高
- 100cm ~
- 花の色
白
- 葉の色
灰色
- 開花時期
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 日向
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- 8
- 耐寒性
- やや強い
- 耐暑性
- やや強い
- 原産地
- スペイン、フランス、イタリア
- 成長速度
- 普通
ゴジアオイ(五時葵/午時葵) (Cistus albidus)の特徴
概要
花言葉
ゴジアオイの美しい白い花が持つ清潔感や純粋さから、日本語では「清らかな愛」や「純粋な心」などの花言葉が付けられています。 数ある花言葉の中でも代表的な「清らかな愛」という花言葉は、相手への純粋で真っ直ぐな愛情を表現する際に用いられ、ゴジアオイの花を贈ることで、心からの愛を伝えることができるでしょう。
ゴジアオイ(五時葵/午時葵) (Cistus albidus)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
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ゴジアオイ(五時葵/午時葵) (Cistus albidus)の育て方
水やり
ゴジアオイの水やりは、春から夏にかけては、土壌が乾いたタイミングで水を与えるようにしてください。ただし。梅雨時期には湿気が多いため、土壌が乾くのを待ってから水やりを行うようにしましょう。 秋から冬にかけては水やりの頻度を減らし、土壌が乾燥してから2週間に1回程度にしましょう。また、水やりの際は、根元に直接水を与えるのではなく、鉢底から吸い上げる方法が適しています。 土壌の湿度については、やや乾燥気味の状態を保つことが望ましいです。
土壌・肥料の管理
ゴジアオイ(Cistus albidus)は、排水性の良い砂質土壌や石灰質土壌を好み、土壌のpHは6.0~8.0が適しており中性からややアルカリ性の環境を好むでしょう。 肥料に関しては、春にリン酸やカリウムを含む緩効性の化成肥料を与えることが効果的です。 また、夏場には水分を十分に与えることで、土壌の乾燥を防ぎ、栄養分の吸収を助けます。
日当たり・気温の管理
ゴジアオイの生育に適切な日照量は1日に6時間以上です。日当たりの良い場所を好む植物であるため、日照時間が短いと成長が遅くなるだけでなく、花付きも悪くなることがあります。 ただ逆に、日差しが強すぎると葉焼けの原因となることがありますが、ゴジアオイは日差しに強い植物であるため、特に問題はありません。 ただし、真夏の強い日差しには注意が必要です。遮光ネットを使用することで、日焼けから守ることができます。 鉢植えの場合、日当たりの良いベランダや窓辺が最適な置き場所となります。 ゴジアオイの生育に最適な栽培温度は15℃から25℃です。この温度の範囲を保つように気温の管理をしておきましょう。 また、ゴジアオイは耐寒性がある植物として知られており、冬季には最低気温が-10℃まで耐えられます。しかし、長期間の霜や氷には弱いため、霜が降りる地域では、霜よけネットや保温材で覆うなどの対策が必要です。 夏季には、高温にも比較的耐えられますが、連日の猛暑が続く場合は、日陰を作ることで適切な温度を保つことができます。
ゴジアオイ(五時葵/午時葵) (Cistus albidus)の上級者向け育て方
剪定の方法
ゴジアオイの形状を整える目的で剪定を行うことがあります。剪定を行う場合は、適切な時期と手順を守るようにしましょう。 剪定や切り戻しを行う場合は、春から初夏にかけてが最適です。この時期に行うことで、新芽が出やすくなり、植物の成長を促進することができます。 剪定の手順は、まず、枯れた枝や病気にかかった枝を取り除きます。次に、他の枝との間隔が狭い部分や、内側に向かって伸びている枝をカットします。
鉢植えの方法
ゴジアオイは、春から初夏にかけて植え付けると良いとされています。 また植え付けの際には、苗木を十分に水やりし、根を広げてから穴に植え、土を戻し軽く押さえるようにしましょう。 植え替えは、根が鉢いっぱいに広がった時に行います。新しい鉢には、底石を敷いた上に砂質土を入れ、根を広げて植え付けると良いでしょう。その後、土を戻し軽く押さえ、水やりを行ってください。
増やし方
植物の繁殖方法には、様々な方法がありますが。ゴジアオイの場合は一般的に、挿し木や種まきを用いた繁殖を行います。 まず、健康な枝を選び、約10cmの長さに切り取ります。切り口を斜めにすると、水分や栄養の吸収が良くなるでしょう。次に、下部の葉を取り除き、挿し木用の土に挿します。その後、水を十分に与え、半日陰の場所で管理します。根が張るまでには、約1ヶ月程度かかるでしょう。 種まきの場合は、春に行うのが適しており、種を蒔く前に、水に浸しておくことで発芽率が向上します。その後、軽い土に種を蒔き、水を与えます。発芽までの期間は、約2週間程度です。 挿し木法が最適な理由は、短期間で株を増やすことができ、品種の特性をそのまま引き継ぐことができるからです。
病害虫対策
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ゴジアオイ(五時葵/午時葵) (Cistus albidus)の分布地図
分布・生息地
ゴジアオイ(五時葵/午時葵) (Cistus albidus)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 不可
- 毒性
- なし
ゴジアオイは特に、抗酸化作用や抗菌作用が注目されており、これらの効果が健康に良い影響を与える可能性があるでしょう。 ゴジアオイの葉や茎には、ポリフェノールやフラボノイドといった抗酸化物質が含まれており、これらが活性酸素を除去することで、細胞の酸化を防ぎ、老化や病気の予防に役立つとされています。 しかし、これらの効果はまだ十分に研究されているとは言い難く、ゴジアオイを用いた健康食品やサプリメントなどの製品は一般的ではありません。
犬や猫への影響
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ゴジアオイ(五時葵/午時葵) (Cistus albidus)のQ&A
- ゴジアオイのおすすめの選び方はありますか?
ゴジアオイ(Cistus albidus)の品種を選ぶ際には、花の色や形状に違いがあるため、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。一般的には白い花が咲くものが多いですが、ピンク色の花が咲くものもあります。 苗を選ぶ際には、葉が緑色で、黄ばみや枯れがないものを選ぶことが重要です。また、根元がしっかりしていて、根が白くて太いものを選びましょう。根が黒ずんでいたり、細かったりすると、成長が悪くなることがあります。 次に、種子を選ぶ際には、新鮮なものを選ぶことが大切です。収穫後の期間が長いと発芽率が低くなるため、購入時に収穫時期を確認しましょう。また、種子の大きさや形状にばらつきがなく、均一であることが望ましいです。
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