コシアブラ(Chengiopanax sciadophylloides)の原産地は日本です。特に本州の中部地方から、九州にかけて自生している常緑高木です。 特徴的な形状が名前の由来で、和名の「コシアブラ」は「越年葵」を意味します。 日陰を好む性質があり、寒さにも強いため、日本の庭木としてよく利用されています。ただし、成長が早いため、定期的な剪定が必要です。高さが10m以上にもなり、大きな葉は深緑色で光沢があり、手のひらのような形に5-7裂するのが特徴です。 5月から6月に、黄緑色の小さな花を咲かせ、秋には黒色の実をつけます。この実は鳥類の食物となり、種子の拡散に寄与しています。
コシアブラ(濾油・金漆樹)
- 別名
- フイリコシアブラ
- 学名
- Chengiopanax sciadophylloides
基本情報
- ウコギ 科 Chengiopanax 属 コシアブラ(濾油・金漆樹) 種
- Araliaceae > Chengiopanax > Chengiopanax sciadophylloides
- 75%
- 完成度
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- 高木
- 草丈・樹高
- 1000cm ~
- 花の色
- 葉の色
緑
- 開花時期
- 5月
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 半日陰
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- 8
- 耐寒性
- 普通
- 耐暑性
- 普通
- 原産地
- 日本
- 成長速度
- 普通
コシアブラ(濾油・金漆樹) (Chengiopanax sciadophylloides)の特徴
概要
花言葉
NO DATA
コシアブラ(濾油・金漆樹) (Chengiopanax sciadophylloides)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
コシアブラは、日本全国の山地に自生する落葉高木です。5月から6月頃にかけての、春から初夏の新緑の季節に、コシアブラの黄色い花が山々を彩ります。 樹齢や環境条件によりますが、春の訪れとともに芽吹き、その後数週間で花を咲かせます。 適度な水分と日当たりを確保すると、花を長く咲かせることが可能です。また、冬季には寒さから保護するために、適度に剪定しましょう。
コシアブラ(濾油・金漆樹) (Chengiopanax sciadophylloides)の育て方
水やり
コシアブラは、湿度を好む植物で、水やりの量は、鉢の大きさによりますが、一般的には鉢の1/3程度の水を与えると良いでしょう。 また、土壌の湿度を保つために、鉢底からの排水を良くすることも大切です。 特に夏場は乾燥を防ぐために1日に1回、朝か夕方に水を十分に与えることが重要です。 冬季は、乾燥が進むと葉が落ちるため、土の表面が乾いたら水を与えるようにしましょう。
土壌・肥料の管理
コシアブラは、土壌のpHは中性からやや酸性が最適です。湿度が高く、水はけの良い土壌を好むので、腐葉土や赤玉土を混ぜた用土を用意しましょう。 春から秋にかけて、月に1回程度肥料を与えます。量は肥料の種類によりますが、一般的には1回につき5g程度が目安です。
日当たり・気温の管理
コシアブラは、日当たりの良い場所を好む植物で、日照量が多いほどより良い成長を見せます。1日あたりの最適な日照時間は、4時間から6時間程度です。しかし、これ以上の日照時間は葉焼けを引き起こす可能性があるため、強い直射日光は避け、適度な日陰を確保することが重要です。 また、この植物は耐寒性に優れ、冬季の低温にも耐えることができます。そのため、冬越しの際には特別な対策は必要ありませんが、霜や雪に覆われると葉が傷む恐れがあるため、適度に保護しましょう。 一方、耐暑性についてはあまり高くないため、夏季の高温期には日陰に移動させるか、風通しの良い場所に置くことが推奨されます。また、高温多湿の環境は病害虫の発生を招く可能性があるため、注意が必要です。
コシアブラ(濾油・金漆樹) (Chengiopanax sciadophylloides)の上級者向け育て方
剪定の方法
コシアブラは、剪定や切り戻しは必要ありません。自然に成長させても美しい形状を保ちまます。 しかし、形状を整えたい場合や、枝が密集しすぎて風通しが悪くなった場合は剪定しても大丈夫です。春の新芽が出る前の冬が、剪定に最適な時期となります。 剪定の手順は、まず枝の間隔を見て不要な枝を切り、風通しを良くします。次に、長すぎる枝を切り戻して、形状を整えましょう。 剪定後は、切り口が病気に感染しないように注意が必要です。特に湿度が高い時期には、切り口に薬剤を塗布して感染予防することをおすすめします。
鉢植えの方法
コシアブラは、鉢植え可能です。地植えでも育てられますが、鉢植えの方が管理がしやすいです。 鉢植えの場合、植え替えは新芽が出る前の春に行います。 まずは底石を鉢の底に敷き、その上に腐葉土や赤玉土などの排水性の良い土を入れましょう。 次に、苗を鉢に植え付け、表面に苔を敷くと見た目も良くなります。 寄せ植えにする場合は、コシアブラは成長が早いので、他の植物を圧迫しないように注意が必要です。同じく半日陰を好む植物と組み合わせましょう。
増やし方
コシアブラの最も効率的な繁殖方法は種まきです。挿し木でも増やせますが、成功率は種まきに比べて低いため、少量の増殖に適しています。 種子は秋に収穫し、冷蔵庫で冷凍保存します。春になったら、土に深さ1cm程度で種をまき、湿度を保つためにビニールで覆いましょう。 発芽には2-3ヶ月かかりますが、種まきなら大量に増やすことが可能です。
病害虫対策
コシアブラは、比較的病気や害虫に強いですが、アブラムシやカイガラムシがつくことがあります。これらの害虫は、定期的な観察と早期の対策が必要です。特にアブラムシは繁殖力が強いため、発見次第、速やかに駆除しましょう。 また、根腐れがおきたり、黒星病に感染したりする恐れがあります。 根腐れは、過度の水やけや排水不良により引き起こされます。適度な水やりと、良好な排水を確保することが予防に重要です。 黒星病は、湿度が高い環境で発生しやすい病気で、葉に黒い斑点が現れます。適度な通風を確保し、湿度を適切に管理して予防しましょう。
コシアブラ(濾油・金漆樹) (Chengiopanax sciadophylloides)の分布地図
分布・生息地
コシアブラ(濾油・金漆樹) (Chengiopanax sciadophylloides)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 不可
- 毒性
- なし
NO DATA
犬や猫への影響
NO DATA
コシアブラ(濾油・金漆樹) (Chengiopanax sciadophylloides)のQ&A
- コシアブラとタラの芽の違いや用途は何ですか?
コシアブラ(Chengiopanax sciadophylloides)はウコギ科の落葉高木で、タラの芽はサトイモ科の多年草です。 コシアブラは、春に若葉を食用にします。それに対して、タラの芽は、春に出る新芽が食材になります。 味や食感も異なり、コシアブラは苦味があるのが特徴で、シャキシャキとした食感があります。タラの芽はコクがあり、やわらかな食感が特徴です。 また、食べ方も異なります。コシアブラはおひたしや和え物、天ぷらなどに向いています。一方、タラの芽は味噌汁や煮物の具材にすることが多いです。
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- コシアブラの栽培方法について教えてください。
コシアブラ(Chengiopanax sciadophylloides)の栽培は、比較的簡単なのが特徴です。水はけの良い土壌を選び、日当たりの良い場所に置きましょう。 春と秋に一度ずつ、腐葉土や有機肥料を施すと良いでしょう。 寒さには強いですが、霜が降りる地域では適度に保護することをおすすめします。また、春に新芽が出る前に剪定を行うと、美しい形状を保つことができます。
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- コシアブラは北海道で見ることができますか?
はい、コシアブラ(Chengiopanax sciadophylloides)は北海道でも見られます。この植物は日本全国の山地に広く分布しており、特に北海道や東北地方ではよく見かけます。 コシアブラは日本固有種で、他の地域では見ることができません。 コシアブラは、高さは10メートル以上にもなる落葉高木です。大きな葉が特徴的で、その形状から「骨葎(こつりゅう)」とも呼ばれています。
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- コシアブラの見つけ方や採取のポイントは何ですか?
コシアブラ(Chengiopanax sciadophylloides)は、日本の山地や森林に自生し、湿った場所を好みます。 また、コシアブラの葉は大きいことで知られています。葉は手のひらのような形で、5~7つに裂けているのが特徴です。裂片の先端は尖っています。 コシアブラの採取に最適な時期は、春から初夏にかけてです。1.5m程度まで成長したものを選んで採取すると良いでしょう。若すぎると栄養価が低く、大きすぎると硬くて食べにくいです。 ただし、コシアブラは自生地が限られているため、無闇に採取すると生息地が減少してしまいます。採取する際には環境保全に配慮しましょう。
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- コシアブラの木について詳しく教えてください。
コシアブラ(Chengiopanax sciadophylloides)は、日本固有の常緑高木です。葉がアブラナ科のコショウに似ていることからコシアブラと名付けられました。英語圏では、この植物は"Chengiopanax"と呼ばれ、その名前は中国の植物学者、Cheng Wan-chünに由来しています。 また、コシアブラは山地や森林の中に生息し、特に湿った場所を好むので、自然環境の保全にも一役買っています。 この樹木は、高さが10m以上にもなり、大きな葉を持つことが特徴です。葉は大きく、深く切れ込みが入り、形状は掌状複葉と呼ばれます。 花期は5月から6月で、黄色い小さな花を咲かせます。果実は黒く熟し、鳥類の食物となります。
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- コシアブラのおすすめの選び方はありますか?
コシアブラ(Chengiopanax sciadophylloides)の種子を選ぶ場合、色が均一で、カビや虫食いのない新鮮なものが良いです。また、種子は乾燥を避け、湿度を保つために冷蔵保存することをおすすめします。 苗を選ぶなら、葉が鮮やかな緑色で、黄色く変色していないものがおすすめです。 また、コシアブラは耐寒性がありますが、苗木の場合は寒さに弱いため、冬に購入する場合は特に注意が必要です。苗木の根元がしっかりと土に埋まっていて、根が露出していないものを選ぶと良いでしょう。
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- コシアブラの一般的な値段はいくらでしょうか?
コシアブラ(Chengiopanax sciadophylloides)は、日本固有の樹木で、葉が美しいので観葉植物としても人気があります。需要が高い時期や地域では価格が上がることもあります。 苗木であれば数千円から、大きなものになると数万円程度になることが多いです。価格は大きさや成長状態により変動します。 さらに、コシアブラは成長が遅いため、大きなものほど時間と手間がかかっており、それが価格に反映されています。
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