セイヨウツゲ(Buxus sempervirens)は、ヨーロッパや西アジア、北アフリカに自生しています。日本では、主に庭木や生垣として利用されており、美しい葉の形と緑色が特徴です。ツゲ科に属する常緑低木で、盆栽やトピアリーなどに用いられています。 葉は対生し、長さ1-3cm、幅0.5-1.5cmの楕円形で、縁は全縁、表面は光沢があります。葉の色は濃い緑色で、裏面はやや淡い緑色をしています。花期は春で、小さな黄緑色の花を咲かせますが、目立たないことが多いです。 成長速度は遅く、高さは2-5mになりますが、剪定によって形状を整えることができます。耐陰性があり、日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所であればより美しい緑色を保つことができるでしょう。 セイヨウツゲの起源は地中海沿岸地域にあるとされています。 古代ギリシャやローマ時代から、セイヨウツゲは庭園や神殿で利用されていました。また生垣やトピアリー(樹木を特定の形に刈り込む技法)に適していることから、ヨーロッパの庭園文化において重要な役割を果たしてきました。 現在でも、セイヨウツゲは庭園や公園でよく見られる植物であり、その美しい姿と歴史的な背景から、多くの人々に親しまれています。
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