フサフジウツギ(Buddleja davidii)は、中国の四川省、湖北省、陝西省、甘粛省など、幅広い地域を中心に分布しています。また、中国だけでなく、チベットやミャンマーにも自生していることが確認されています。 この植物は、フランスの宣教師であり植物学者でもあったアルマン・ダビデによって、1869年に中国で発見されたため、彼の名前から「Buddleja davidii」という学名になりました。 また、和名の「フサフジウツギ」は、花の形状がフジウツギに似ていることから、名付けられており、日本にも明治時代に導入され、観賞用として栽培されています。 現在では、フサフジウツギは世界各地で栽培されており、特にヨーロッパや北アメリカでは庭園植物として人気の植物と言えるでしょう。 フサフジウツギ(Buddleja davidii)は、2-5mの高さまで成長し、縦に伸びる枝が特徴的です。葉は対生し、長さ10-30cm、幅3-10cmの長楕円形をしています。 花は夏から秋にかけて咲き、円錐形で長さは20-30cmに達し、花色は紫、ピンク、白など様々です。花は蝶や蜂などの昆虫を引き寄せるため、花壇や庭木として人気があり、日本では、主に観賞用として栽培されています。 フサフジウツギは、美しい花を持つ植物ですが、外来種であるため、自然環境への影響に注意が必要です。
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