スミレ(Viola mandshurica)はスミレ科スミレ属の多年草で、その名前はマンジュウシャを意味する「mandshurica」に由来しています。原産地は、日本を含む東アジアです。 スミレの花は紫色~青紫色です。5つの花弁の中心部には黄色い斑点があり、これに虫が引き寄せられてきます。開花時期は春~初夏で、春の訪れを告げるといわれる美しい花が咲きます。 スミレは地下茎を伸ばして増える植物で、広い範囲に自生します。葉は心形で大きさは5-10cm程度、葉の縁に鋸葉があり、葉脈は明瞭です。 スミレは日本の公園や庭園でよく見かける植物で、湿度が高く半日陰の場所を選ぶとよく育ちます。寒さにも強いので、冬にも生育することが可能です。 果実が熟すと種子が弾けて飛び散ることで、スミレは広範囲に分布しているのです。また、スミレは誠実さや純粋さを表すとされ、日本の伝統的な花であるといわれています。
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