南米の熱帯地方を原産とするジョウロウヤシは、別名をギリバヤシともいいます。この植物は、その特徴的な形と美しい花で、日本でも人気のある樹木です。 ジョウロウヤシは、高さ15メートルほどにまで成長する大きな木で、太くしなやかな幹をしています。葉は長さ2メートル以上にもなる羽状複葉で、この独特の形がこの植物の特徴です。 春から夏にかけて、小さな黄色や白の花がたくさん咲き誇るのが魅力的です。ジョウロウヤシの花は香りもよく、見ごたえがあります。 ジョウロウヤシは、ブラジルやアルゼンチンなどの熱帯地方が原産地で、温暖な気候を好みます。日本では夏の間に戸外で育てられますが、冬は寒さに弱いので室内に移動させる必要があります。 葉の色や形の変化した様々な品種も存在します。このバリエーション豊かな品種は、庭園や公園でよくみられます。 実は直径2センチほどの黒い球状で、食用にもなりますが美味ではないと言われています。実から抽出した油は化粧品などに利用されています。 景観樹として人気のジョウロウヤシは、日当たりと排水のよい場所であれば比較的育てやすい植物です。美しい姿と花で、私たちの心を癒してくれる魅力的な植物といえます。
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