ナガバギシギシ(Rumex crispus)は、日本では主に湿地や水辺に生育しており、別名、カーブドドックとも呼ばれることがあります。その特徴的な葉や花序、果実の形状から容易に識別でき、生育環境や利用方法も多様で、植物分類学者にとって興味深い植物の一つです。 直立した茎は、高さが1-1.5mに達し、縁が波状になった長楕円形の葉の長さは30-40cmにもなります。また、葉の表面に光沢があり、つるつるとしていることも特徴です。 花期は5-8月で、茎の先端に黄緑色の小さな花を密集させた穂状花序をつけます。その後、三角形の果実が実りますが、これらが翼状の構造によって風に乗り、遠くまで飛ばされることで、分布範囲を広げています。 ナガバギシギシ(Rumex crispus)は、ヨーロッパ、アジア、北アフリカを中心に分布している植物で、その起源はヨーロッパとされています。 また、日本では帰化植物として知られています。渡来時期については、江戸時代に入ってからのものとされており、それ以降日本各地に広がり帰化していったと考えられるでしょう。
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