タチアオイは、その名称が示すように、垂直に伸び上がる生育をする草花です。 原産地は西アジアから東ヨーロッパにかけてで、美しい花を咲かせるこの植物は世界中に広まりました。 多彩なピンク、紫、白などの花色があり、大きな花径を誇ります。 花の形状はフウロソウに似ており、その艶やかな美しさから庭園植物として人気が高いのです。 タチアオイは一年生または二年生の草花で、春から夏にかけて開花します。小さな黒い種子が冬に地面に落ち、春先に発芽します。 日当たりと排水の良い場所を好み、土壌の酸性度やアルカリ度を気にしません。しかし強風に弱いため、風通しの良い場所に植えることがおすすめです。 タチアオイの名称は、フウロソウに似た花形から「青いフウロソウ」を意味する「アオイ」に、「立つ」を表す「タチ」が組み合わされたものだと考えられます。英名のAlcea roseaは、ギリシャ語の「治癒」を意味する「アルケア」と、ラテン語の「バラ色」を意味する「ローゼア」に由来し、美しいバラ色の花を咲かせることを表しています。
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