シロダモ(Neolitsea sericea)は、東アジアの温帯から亜熱帯地域に分布しており、日本では、本州中部から九州、沖縄にかけて自生し、山地や丘陵地の林内に生育しています。シロダモは木材として活躍しており、主に建築材や家具、器具類の材料として利用されます。 シロダモは、高さ10m程度に成長し、樹皮は灰褐色で縦に割れることが特徴です。葉は互生し、長楕円形で先が尖り、縁には鋸歯があり、葉の裏面には白い毛が密生しています。 花期は10月から11月で、黄緑色の小さな花をつけ、花は雌雄異株で、雄花は3-4個の花が束生し、雌花は1個の花がつきます。果実は球形で直径約1cm、熟すと黒紫色になるのも特徴の一つです。 シロダモの起源は、中国南部や東南アジアにあると考えられています。 またシロダモの学名である「Neolitsea sericea」は、ギリシャ語の「neo(新しい)」と「litsea(リツェア属)」を組み合わせたもので、新しいリツェア属を意味しています。 また、「sericea」はラテン語で「絹のような」を意味し、シロダモの葉の裏側にある白い毛が絹のような質感を持っていることから名付けられました。日本語名の「シロダモ」は、この白い毛に由来しています。
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