パラゴムノキは、学名をヘベア・ブラジリエンシスといい、ゴムの原料となることで知られる樹木です。 この植物は、もとは南アメリカ大陸の熱帯雨林地帯に自生していました。起源はブラジルにあり、学名からもそのことがわかります。湿った環境を好む性質があるため、アマゾン川流域の湿潤な熱帯雨林が本来の生育地です。 パラゴムノキは、小さな白い花をつけます。まれにピンク色の花をつける個体もいます。花は集団で咲き、花序と呼ばれる形になります。 パラゴムノキの実には、ゴム乳と呼ばれるゴムの原料となる乳液が含まれています。ゴム乳は、樹皮に傷をつけることで採取できます。ゴム乳を乾燥させると、ゴムになります。 パラゴムノキは、大きく育つと高さ30メートルに達する大木です。栽培が比較的容易なため、熱帯地方を中心にゴムの生産用に広く栽培されています。
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