ジムカデ(Harrimanella stelleriana)は、北アメリカのアラスカ州やカナダのブリティッシュコロンビア州、日本の北海道や本州の高山地帯に分布し、高さが10-20cm程度で、地面に密着するように生育しています。ツツジ科に属する常緑の低木で、亜高山帯から高山帯の湿った岩場や砂礫地でその姿を見ることが出来るでしょう。 葉は長さ1-2cmで、線形から披針形で、先端が尖っており、縁には細かい鋸歯があるのが特徴です。 葉の表面は光沢があり、裏面には白い毛が密生しています。 花期は6-8月で、花は直径約1cmの白い筒状の花を咲かせ、花は枝先に1-3個ずつつき、花冠は5裂し、花弁は先端が反り返っています。 ジムカデは、北アメリカ大陸のアラスカ州やカナダの北部地域に起源があるとされています。 ジムカデの学名は、19世紀のアメリカの鉄道王エドワード・ヘンリー・ハリマンにちなんで「Harrimanella stelleriana」と名付けられました。またこの名をつけた彼は、1899年にアラスカを探検するハリマン探検隊を組織していました。 さらに、「stelleriana」の部分は、18世紀のドイツの博物学者ゲオルク・ヴィルヘルム・シュテラーに由来しています。彼は、ロシアの探検家ヴィトゥス・ベーリングとともにアラスカを訪れ、多くの新種植物を発見しました。その功績を称えて、彼の名前が学名に含まれています。
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