リシリリンドウは、北アメリカ大陸の高山地帯を原産とする植物です。学名はGentiana jamesiiで、ギンナン科の植物に分類されています。 この植物は、別名を持たないのが特徴です。乾燥した岩場や荒れ地など、過酷な環境に生育しています。茎は直立して伸び、高さはおよそ30から60センチメートルほどになります。対生する葉は細長く、青緑色をしているのが普通です。 開花時期は夏から秋にかけてで、径2~3センチの一重咲きの花をつけます。代表的な花色は青紫ですが、白やピンクなどの変異品種も存在します。細長く尖った独特の形状が、美しい印象を与えています。 この花には、「高貴」「誠実」「信頼」といった意味が込められた花言葉があると言われます。高山植物としてのイメージから、登山者や観光客に人気が高い花の一つです。 形や色の異なる様々な品種が作出され、庭園や花壇で栽培されることも多くなっています。日当たりと排水性の良い環境を提供すれば、比較的育てやすい植物といえます。 小さな実をつけることもありますが、リシリリンドウの主な魅力は花にあるといえます。実の形成は開花条件次第で変わるものの、一般的には小ぶりで丸い形をしています。
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