トキワイカリソウは、日本固有の多年草で、春に美しい花を咲かせます。名前の由来は、常緑性の葉であることと花の形が錨に似ていることです。 主に山地や森林の下層に生息しており、日本原産であることから、最適な生育環境は半日陰と言われています。 花は4月から5月にかけて咲き、色は白から淡い紫色です。花弁は4枚で下向きに咲く特徴があります。 また、葉は厚みがあり、冬でも緑色が保たれ、高さは15-30cm程度に成長します。 耐寒性があり湿度を好むため、育てるのに適した環境は水はけの良い土壌と半日陰です。 種類や品種について、特に多くのバリエーションは確認されておらず、実についても特筆すべき情報はありません。 その常緑性と美しい花から、春の訪れを告げる植物として親しまれています。
トキワイカリソウ(常磐碇草)
- 学名
- Epimedium sempervirens
基本情報
- メギ 科 Epimedium 属 トキワイカリソウ(常磐碇草) 種
- Berberidaceae > Epimedium > Epimedium sempervirens
- 83%
- 完成度
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- ハーブ
- 多年草
- 草丈・樹高
- 30cm ~
- 花の色
ピンク
白
- 葉の色
緑
- 開花時期
- 4月-5月
- 日当たり
日向 午前から午後にかけて長時間日光が当たる場所 半日陰 木の木陰、もしくは午前・午後のどちらかが日陰となる場所 日陰 直射日光が当たらない場所
- 半日陰
- 耐寒性ゾーン
各植物がどの地域まで冬越し可能なのかを知るための指標です。 各植物のゾーンを知ることで屋根のない地植えで育てた際の耐寒温度を把握できます。 2:-42.7~-40.0 3:-39.9~-34.4 4:-34.3~-28.9 5:-28.8~-23.3 6:-23.2~-17.8 7:-17.7~-12.2 8:-12.1~-6.7 9:-6.6~-1.1 10:-1.0~4.4 11:4.5~10.0
- 5
- 耐寒性
- やや強い
- 耐暑性
- 普通
- 原産地
- 日本,中国
- 成長速度
- 普通
トキワイカリソウ(常磐碇草) (Epimedium sempervirens)の特徴
概要
花言葉
トキワイカリソウ(Epimedium sempervirens)の花言葉は「純潔」や「清純」、「清らかな愛」などです。こういった言葉は純粋で白い花びらから連想されるイメージと考えられます。 特に代表的な花言葉は「清純」で、これはトキワイカリソウの花に純粋で清楚な印象があることに由来しています。 加えて、トキワイカリソウは4月19日の誕生花です。そして風水においては、清浄なエネルギーがあるとされていることから、家の中に置けば浄化作用が期待できると言われています。
トキワイカリソウ(常磐碇草) (Epimedium sempervirens)の栽培時期・カレンダー
栽培時期・カレンダー
トキワイカリソウ(Epimedium sempervirens)は、春の初めから初夏にかけて開花します。日本での主な見頃は4月から5月です。 種子から育てる場合、開花までの期間はおよそ2年程度を要します。また、開花の時間帯は特に決まっていませんが、花がよく見えるのは、日中の明るい時間帯です。 花を長く咲かせるため必要なのは、日陰と適度な湿度を好む性質を把握することです。湿度を保ち直射日光を避けることで、美しい花を長期間楽しむことができます。
トキワイカリソウ(常磐碇草) (Epimedium sempervirens)の育て方
水やり
トキワイカリソウは、湿度を好む植物です。春から夏にかけては特に土壌を乾燥させないように気を付けましょう。土の表面が乾いたら水やりが必要で、1回あたりの量の目安はコップ1杯分程度です。 秋から冬の季節は、乾燥が進むと根が傷んでしまいます。週におよそ1回の水やりを行い、土壌の湿度を保ちましょう。ただし、過湿は要注意で、水はけの良い土壌で育てることをおすすめします。 また、トキワイカリソウは、日本の自然環境下での生育も可能なため、自然の雨量に近い水分供給が理想的です。
土壌・肥料の管理
トキワイカリソウは、やや湿度の高い半日陰の場所を好むため、腐葉土を基盤とした排水性の良い土壌が最も適しています。土壌のpHは中性からやや酸性が適当です。 肥料に関しては、春から初夏にかけて、適度に有機質肥料や腐葉土を与えるのがおすすめです。なかでも、成長期に肥料を多めに与えると良い結果につながります。 加えて、冬季には土壌が乾燥しないようにし、肥料の与えすぎは避けるよう注意しましょう。これらの管理を行えば、トキワイカリソウを健康に育てることができます。
日当たり・気温の管理
トキワイカリソウ(Epimedium sempervirens)は、日当たりの良い場所を好みますが、直射日光は避けましょう。生育に最適な場所は半日陰から日陰で、特に重要なのは午後の強い日差しを避けることです。 また、耐寒性があるため、冬季でも屋外で生育することができます。ただ、雪や霜に覆われて葉が傷む可能性があるため、冬季には適度に保護することが必要です。 一方、耐暑性には多少欠け、高温多湿の環境は好ましくありません。夏季は涼しい場所に移し、直射日光を避ければ健康な状態を保つことができます。 最適な日光時間は1日あたり4-6時間程度です。これ以上の日照時間は、葉焼けを引き起こす可能性があるため、注意しましょう。 季節や気温に応じて適切な管理を行うことで、健康な植物を育てることができます。
トキワイカリソウ(常磐碇草) (Epimedium sempervirens)の上級者向け育て方
剪定の方法
トキワイカリソウは、剪定や切り戻しをあまりしなくてもよい植物です。ですが、春に多少剪定し、枯れた葉や花を取り除くことがあります。 剪定の手順としては、最初に枯れた花や葉を見つけて株元から切除します。その際、清潔な剪定鋏を使って、切り口が植物の病気の原因とならないようにすることが大切です。 剪定した後は、植物がストレスを感じないよう、日照を確保し適度な水やりを行います。また、剪定後にさらに成長させるため、必要であれば肥料を与えましょう。
鉢植えの方法
トキワイカリソウは、地植えでも鉢植えでも生育することができます。ですが、管理しやすいのは鉢植えの方です。鉢植の場合は、水はけの良い用土を使い、根が鉢底から根が出ないよう留意しましょう。 植え付けに最適な季節は春で、根が鉢全体に広がるまで植え替えの必要はありません。寄せ植えの場合は、同じように半日陰を好む植物と一緒に植えることをおすすめします。 トキワイカリソウは耐寒性があり、冬季であっても屋外での生育が可能です。ただし、鉢植えにするのであれば霜よけ対策を行いましょう。
増やし方
トキワイカリソウは、種まきや株分けにより繁殖させることができます。種まきは、秋に種をまいて春に発芽させる手法ですが、発芽率が低いことから、より確実な方法である株分けがおすすめです。 株分けの実施に適切な季節は、春または秋で、株を掘り上げ、根元から分けて植えれば、簡単に増やすことが可能です。一方、トキワイカリソウの繁殖には挿し木や葉挿しといった方法は向いていません。 最も適した繁殖方法は株分けで、その理由は、高い発芽率と手間の少なさです。加えて、株分けによる繁殖では、親株と同じ特性の新しい植物を作り出すことができます。この点は、種まきでにはないメリットと言えます。
病害虫対策
トキワイカリソウ(Epimedium sempervirens)は、特定の病害虫に強い影響を受け辛い植物だと言われています。ただ、過湿や栄養不足といった一般的に植物が病気にかかりやすい環境条件がある場合は、病気に感染する可能性があります。 根腐れ病には特に注意する必要があります。過湿によって発生しやすく、根の部分を腐らせる病気で、それを防ぐためには、水はけの良い土の使用と水やりを適度に控えることが大切です。 また、害虫としてはアブラムシが挙げられます。アブラムシは葉や新芽に付いて吸汁し、ダメージを及ぼします。アブラムシへの対策としては、植物の様子を定期的に観察し、早期発見・早期駆除を心掛けることが重要です。
トキワイカリソウ(常磐碇草) (Epimedium sempervirens)の分布地図
分布・生息地
トキワイカリソウ(常磐碇草) (Epimedium sempervirens)の毒性
人や動物への健康効果
- edible
- 不可
- 毒性
- なし
NO DATA
犬や猫への影響
NO DATA
トキワイカリソウ(常磐碇草) (Epimedium sempervirens)のQ&A
- イカリソウとトキワイカリソウの違いや特徴は何ですか?
「トキワイカリソウ」と「イカリソウ」は、見た目が似ていることから混同されがちです。しかし実際は別の種類の植物です。 トキワイカリソウは、葉が常緑で白い花の色が特徴ですが、イカリソウは、紫色の花を春に咲かせることで知られています。 また、トキワイカリソウは主に関東地方以西に分布していますが、イカリソウは日本全国に広く分布しています。 さらに、トキワイカリソウは学名で「Epimedium sempervirens」と呼ばれています。sempervirensはラテン語で「常緑」を意味し、その名の通り、冬でも葉が落ちずに緑色を保ちます。これらの特徴を覚えておくと、自然散策が一層楽しくなるでしょう。
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- トキワイカリソウのおすすめの選び方はありますか?
トキワイカリソウ(Epimedium sempervirens)の選び方について説明します。まず、苗の選定においては、葉が健康であることを確認するのが重要です。病気の場合は、葉に黄色や茶色の斑点が現れています。 加えて、好ましい苗は根が鉢からはみ出していない、根元がふっくらとしたものです。根が鉢からはみ出している場合、根詰まりを起こしていることが考えられるからです。 古くなった種子は発芽する確率が低いため、種子選びにおいては、新鮮で色が均一ものの選定が大切です。また、カビや虫食い跡がないものを選びましょう。 トキワイカリソウの品種には「紅花トキワイカリソウ(Epimedium sempervirens 'Rubrum')」や「白花トキワイカリソウ(Epimedium sempervirens 'Albiflorum')」といったものがあります。これらの違いは花の色のみで、基本的な選び方に違いはありません。花の色に関しては趣向が分かれるため、お好みの色の品種をセレクトするのが良いでしょう。
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- トキワイカリソウはどこで販売されていますか?
「トキワイカリソウ(学名:Epimedium sempervirens)は、主にインターネットの通販サイトや園芸専門店で販売されています。山野草や多年草が扱われている専門店では、特に多様な品種に出会うことが可能です。 加えて、トキワイカリソウの原産地は日本で、葉の形状と花が美しいため、鉢植えや庭木として人気を集めています。ただし、生育環境にはやや留意が必要で、半日陰で湿度の高い場所を好むといった点を考慮して購入すべきです。 さらに、英語圏では"Barrenwort"と呼ばれており、その地被性と耐寒性から、寒冷地の庭園でよく見かけられます。そのため、海外の通販サイトでも手に入れることができますが、海外から輸入する場合は植物防疫の規制があることから、注意して購入しましょう。
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