チシャノキ(Ehretia acuminata)は、落葉高木で、高さが10m以上にもなることがあり、幹は直立し、樹皮は灰褐色で縦に裂ける特徴があります。葉は長さ10〜20cmの楕円形で、先が尖っており、縁には鋸歯があり、葉の表面は光沢が、裏面は白っぽい粉をふいたような見た目です。 花期は4〜5月で、枝先に直径約1cmの白い花を多数咲かせ、花は5枚の花弁があり、芳香があります。果実は直径約5mmの球形で、熟すと黒くなるのも特徴です。 チシャノキの起源は、オーストラリア大陸がゴンドワナ大陸から分裂し、独立した大陸となった際に、チシャノキがオーストラリア大陸に適応し、繁栄したと考えられています。 また、チシャノキは、日本では九州から琉球列島にかけて自生しており、特に沖縄県では広く分布し、日本におけるチシャノキの由来は、中国南部や台湾からの自然分散によるものです。
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