ヒゴタイ(Echinops setifer)は、主にアジアの乾燥した草原や砂漠地帯に生育している多年草で、日本では、九州地方を中心に分布しており、特に熊本県や大分県でよく見られます。主に観賞用として栽培が行われています。 この植物は、高さ60-100cmに成長し、夏から秋にかけて青紫色の球状の花を咲かせます。花の直径は約5cmで、その美しい姿から観賞用としても人気があります。 ヒゴタイの葉は、互生し、深く裂けた形状をしており、縁には鋭い棘があります。この棘は、植物を草食動物から守る役割を果たしています。 ヒゴタイの起源については、中央アジアが原産地とされており、そこから東アジアやヨーロッパへと広がったと考えられています。 ヒゴタイの名前の由来は、その特徴的な形状から来ています。球状の花序に小さな花が密集して咲く様子が、ヒゴ(イチジク)のように見えることから、ヒゴタイと呼ばれるようになりました。 また、学名の「Echinops」は、ギリシャ語で「ハリネズミ」を意味する「echinos」と、「顔」を意味する「ops」が組み合わさったもので、ハリネズミの顔のような形状をしていることから名付けられました。
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