ノハラナデシコ(Dianthus armeria)は、多年草で、花期は5月から7月で、茎の先端に直径1.5〜2cmのピンク色の花を咲かせます。花弁は5枚で、先端が切れ込んでいるのが特徴です。また、花弁には細かい点模様があり、その美しい花の姿が鑑賞価値が高いとされている所以です。 葉は線形で、茎に対生し、茎は直立して高さは20〜60cmで、根は太くて短く、地下茎を持っているため、株立ちになります。 ノハラナデシコの起源はヨーロッパ大陸とされています。また、日本には、江戸時代に渡来したとされており、帰化植物として知られています。 ノハラナデシコの花の美しさや花弁の先端が鋭く尖っていることから、武器に例えられて、名が付けられたのではないかと考えられています。ノハラナデシコの学名「Dianthus armeria」は、古代ギリシャ語で「神の花」を意味する「ディアンサス」(Dianthus)と、ラテン語で「武器庫」を意味する「アルメリア」(armeria)に由来しています。 日本では、ノハラナデシコは主に野原や道端、空き地などに生育しています。また、日本語名の「ノハラナデシコ」は、「野原」を意味する「ノハラ」と、「ナデシコ」の名前が組み合わさっており、その名の通り、野原に咲くナデシコの仲間であることを表しています。
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