カルドン(Cynara cardunculus)は、アーティチョークと近縁となる多年草です。原産地は地中海沿岸地域で、その特徴的な姿から観賞用としても栽培されています。キク科の多年草で、その蕾は食べられることでも知られています。 高さは1.5mから2mにもなり、大きな葉が羽状に切れ込んでいます。葉の縁には鋭い棘があり、触ると痛いので注意して下さい。花は夏から秋にかけて咲き、直径約6cmの紫色の頭状花序をつけます。アーティチョークと同様に、花が咲く前の蕾を食用とすることができますが、カルドンの場合は茎や葉柄の部分が主に食用とされます。 カルドンは地中海沿岸地域に起源があるとされています。その歴史は古く、古代ギリシャやローマ時代に遡ります。 カルドンは、アーティチョークと近縁であり、同じCynara属に属しています。アーティチョークが花芽を食用とするのに対し、カルドンは茎や葉柄を食用とすることが一般的です。また、カルドンは、チーズ製造において、牛乳を凝固させるための天然のレンネットとしても利用されています。 日本ではあまり一般的ではありませんが、イタリアやスペイン、フランスなどの地中海沿岸地域では、伝統的な料理に用いられています。
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