カリヤス(Arthraxon hispidus)は、アフリカ、アジア、オーストラリアの熱帯から亜熱帯地域に分布している植物で、その起源は、アフリカやアジアの熱帯地域にあると考えられています。 日本にも古くから自生しており、古典文学や古文書にもその名が見られ、農業においては雑草として扱われてきました。「刈りやすい」という意味から和名の「カリヤス」が名付けられたと考えられています。 学名「Arthraxon hispidus」は、ギリシャ語の「arthron(関節)」と「akis(鋭い)」に由来し、その名の通り、茎に関節があり葉の縁が鋭い植物です。 カリヤス(Arthraxon hispidus)は日本をはじめとする東アジアやオーストラリアに分布しており、日本では主に本州、四国、九州に生育しています。 カリヤスは、湿地や水辺、道端などの日当たりの良い場所に生育し、環境に対する適応力が強いため、世界各地で帰化植物として繁茂しています。また、家畜の飼料として利用されることもありますが、一般的には雑草として扱われ、除草対象となることが多いでしょう。 草丈は30-80cm程度で、茎は節があり節ごとに根を出すことが特徴です。葉は線形で長さは5-15cm、幅は3-7mm程度で、葉の縁が鋭く触ると痛みを感じることがあります。 花期は夏から秋にかけて、花序は総状花序で長さは2-10cm程度です。小穂は2-3mmの長さ、果実は線形の種子で長さは約2mmです。
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