キシダマムシグサは、日本の山地や森林地帯を代表する特徴的な植物です。この植物はアヤメ科のムシグサ属に属し、多年草です。 キシダマムシグサの最大の特徴は、その特異な花序と葉の形です。長い花穂が垂れ下がる姿は、まるでムシのよう。そこから「ムシグサ」の名前が付いたのです。 掌状に広がる葉の小葉は、5から9枚ほど。キシダマムシグサの花は春から夏にかけて開き、白や黄色、紅色などの美しい色合いが魅力です。品種によっては、純白の花をつけるものもあるそうです。 この植物は、日本固有の在来種。関東や中部地方ではよく見かけますが、本州各地の山に自生しています。学名のキシダは、日本人の植物学者・岸田国士の名に因んでいます。キシダマムシグサを初めて記録し、分類したのは岸田博士だったのです。 キシダマムシグサは、日本の気候に適応した強健な植物です。日陰でも湿地でも生育可能。増やし方は種まきや球根分割が簡単だそうです。
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