無名画家の絵画は買い取ってもらえる？高価買取のコツ・おすすめの買取業者3選

骨董品や美術品の中でも、絵画は触れる機会が多く、百貨店やECサイトでも販売されていて手に入れやすくなっています。中には、有名作家の作品ではなく、名前が知られていない画家や作者不明の絵画作品を保有している場合もあるでしょう。

そのため、「無名の画家だから価値がないかも」「手放したいけど、リサイクルショップや廃棄しか方法はない？」といった疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、絵画買取の流れや無名画家の絵画を高く買い取ってもらうコツ、おすすめの絵画買取業者3選についても解説しますので、参考にしてください。

無名画家でも買い取り可能？絵画買取の基礎知識

ここでは、絵画買取について最初に確認しておくべきことについて紹介します。

まずは絵画の種類を確認

絵画は、技法や描き方、使用する画材などによって、多くの種類に分類されますが、まずは3つの大分類のうちどれに当てはまるかを確認しましょう。

一つ目は西洋画で、油絵や水彩画、パステル画などのカテゴリです。日本人が描いた作品であっても、西洋画に分類されることはあります。

二つ目は日本画で、写実的でない、陰影がない、和紙や絹、墨などを使用しているといった特徴がありますが、岩絵具を使用している点が西洋画と大きく異なります。ただし、西洋画と日本画を厳密に区別する定義があるわけではありません。

最後の三つ目は現代アートで、現代社会の問題やそれに対する作家の想いが反映されたものを指します。枠にとらわれず、表現方法や使用される画材なども多様化が進んでおり、注目度も高いジャンルです。投資の一種としても購入され、これからの活躍が期待される新人作家の作品が高値となることもあります。

そのため、これまで価値が低いとされていたものが急に注目され、価格が高騰することもあり、価値が流動的であることも特徴のひとつです。

無名作家でも、作品の出来によって高値がつくことも

美術品の中にも種類があり、日常の実用品として使用することができる工芸品の場合は、作品そのものに注目する側面が強く、作家が有名であるとプラスの価値が付く、といった評価をされます。

一方、絵画は工芸品と比較すると実用性が低いため、作品そのものよりは作者名が重要となります。無名作家が手掛けた作品の場合、工芸品よりも絵画の方が値段が付きにくいのです。

現実として、無名作家の絵画は値段がつかないことも多いです。しかし、需要の高いテーマや技法、作風、出来の良さなどによって、無名作家の作品でも値段が付くことがあります。

絵を見たときに「綺麗だ」「ほしい」と思う人が多ければ、それだけ絵の価値は高くなるからです。絵画の価値を自分で判断するのは難しいため、「きっと値段がつかない」と思い込まず、優良な買取業者に依頼して査定してもらいましょう。

売るまでは丁寧に管理しよう

絵画の価値は、保存状態によっても大きく左右されます。絵画は保有年数が長くなるもので、そのため経年劣化の影響を受けやすいのです。

絵画を綺麗に保存するには、とくに光と湿度、温度に注意しなければいけません。美術館ではこれらが厳重に管理されているため、何百年も前に書かれた絵画が綺麗な状態で飾られているのです。

絵画の管理を怠ると、絵の具が割れたり縮むことで作品の表面にひびが入ったり、カビが生えることもあります。また、下地の紙が湿気を吸って歪み、作品自体が波を打ったような形になってしまうこともあるため、湿度管理には特に注意しましょう。

なお、絵画にダメージが入ってしまっていても、状態によっては修復が可能な場合もあります。買取業者によって、修復を前提として高い値段を付けてくれるところもありますので、買取業者は慎重に選びましょう。

絵画の価値は自分で判断せず、専門家に査定をお願いしよう！お手入れも忘れずに！

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【比較表】おすすめの絵画買取業者３選

絵画の買取業者を選ぶのって難しいよね。違いを詳しく見てみよう！

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編集部が選ぶ！おすすめの絵画買取業者３選

ここでは、おすすめの絵画買取業者3選を紹介します。特徴や査定方法などから、自分に合った絵画買取業者を見つけましょう。

バイセル

バイセルは、東証上場企業である株式会社バイセルテクノロジーズが運営する、大手買取業者です。骨董品の目利き実績が豊富な査定員が在籍しており、買取実績は累計2,700万点以上（絵画以外含む）となっています。

バイセルの出張査定は、訪問している査定員が、商品流通部門と連絡を取り合いながら査定を行っています。信頼度が高く、最新の相場を反映した査定が可能となっている一方で、連絡待ちの時間もかかるため、「査定時間が長い」という評判も見られました。

絵画以外にも買い取りを行っているため、「自宅を整理していて絵画以外にも売りたいものがある」という場合には、合わせて査定を依頼することができて便利です。

なお、バイセルは実際に商品を見て査定額を算出しているため、出張査定に申し込んで査定員を家に招くか、商品を郵送した後でなければ、査定額を知ることができません。「金額だけすぐに知りたい」という場合には不便に感じる可能性があります。

商品を直接見て査定してもらえるから、金額に納得できて安心だね♪

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美術品・絵画買取センター

美術品・絵画買取センターは、名前の通り、絵画など美術品の専門買取業者です。30年以上の買取実績があり、美術品のジャンルごとに専門の査定士が在籍しているため、鑑定力に高い信頼度があります。

査定の流れは、①フリーダイヤル・メールフォーム・LINEから商品情報を登録 ②24時間以内に査定額の連絡が来る ③買取方法を郵送か訪問か選択 ④現金または振込で買い取り となります。訪問前に査定額がわかり、LINEでも査定依頼ができるため、気軽に問合せできる点が大きな特徴です。

また、他社では事前の査定額と、実際に商品を見てからの査定額に差があることや、査定後の営業電話がしつこいケースなどがありますが、美術品・絵画買取センターは査定額と同額での買い取りや、しつこい営業電話がないことを約束しています。「買い叩かれるのが不安」「以前買取業者とやり取りして嫌な気持ちになった」という方でも、安心して依頼することができます。

なお、出張買取は全国対応と記載されていますが、口コミでは「『郵送してください』と言われた」との声もありました。郵送となった場合でも、支給される梱包セットに入れて送り返すだけでよく、梱包方法も丁寧に記載されており、送料も無料です。手間はかかりますが、不安に思う必要はないでしょう。

美術品専門業者の信頼感に加えて、買取価格の保証もある！初めての絵画買取でも安心だね！

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八光堂

八光堂は、40年以上に渡り美術品・骨董品の買取を行ってきた業者です。親会社が東証グロース市場に上場しており、「なんぼや」を経営する会社をグループ会社に持っています。グループ会社と連携しており、車や不動産なども合わせて買い取り依頼することも可能です。

また、八光堂では「カンシャリサービス」という品物の鑑定と断捨離を合わせたサービスを行っています。実家や蔵の断捨離を行う際に、値段のついたものは買い取りを行い、値段のつかないものは費用負担ありで処分してもらえるため、不用品を丸ごと整理することができます。

八光堂の特色として、ビデオ通話を使った査定を行っています。「写真を撮るのが苦手、送り方がわからない」という方でも、ビデオ通話で商品を見せながら話をするだけでよく、簡単に査定を行うことができます。リアルタイムで査定額を聞くことができるため、買取時との金額のギャップが少なくなります。

買取以外のサービスも豊富！断捨離や遺品整理のときに便利だね♪

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無名絵画を高く買い取ってもらうコツ

ここでは、無名作家の絵画作品を高く買い取ってもらうためのコツを紹介します。

額縁や付属品も一緒につけておく

絵画の場合、額縁も作品の一部とみなされています。絵画そのものには高い値段がつかなくても、額縁に価値があると査定された場合、合計で高値での買い取りが実現することもあるのです。そのため、額縁の保存状態も買取価格に影響してきますので、額縁も含めて丁寧に保存・管理するようにしましょう。

額縁に傷や凹みがある場合、無理に直そうとせず、そのままの状態で査定に出すようにしましょう。自分で直そうとすると、かえって傷や汚れを増大させてしまうことになりかねません。

ただし、ほこりを被っていたり、軽く拭いて取れるような汚れの場合は、あらかじめ取り除いておくことで汚れの定着を防止できますので、査定前には簡単な手入れのみするようにしましょう。

また、ケースや保証書、鑑定書、作者のサインなどが付属している場合、査定の際には必ず提示しましょう。付属品も一式で売却することで買い手がつきやすくなるため、買取価格が高くなる可能性があります。

本画・肉筆画・原画を売る

絵画の中には、「本画」「肉筆画」「原画」といった種類があります。本画とは完成している絵画のことで、「下絵」と対比して使う言葉です。肉筆画は「版画」と対比して使う言葉で、絵師が自らの手で描き上げた作品のことです。原画は、複製されたものではない元の絵画のことで、複製画が存在する場合に使われる言葉です。

同じ絵画の作品が複数存在している場合には、画家が自らの手で描き上げたものが最も高い価値が付きます。また、複製が存在するものでも、レプリカではなくシルクスクリーンは美術品としても価値があるものです。シリアルナンバーが入っているものについても、贋作と見分ける際のポイントともなるため、価値が付きやすくなります。

複製画や版画の場合でも、有名な物であれば高値が付くこともありますが、同じ作品を複数点所持している場合には、手元に複製画を残して本画や原画を売却することで、高価買取を狙いやすくなります。

買取依頼は早めに！

絵画は経年劣化によるダメージを受けやすく、保存や手入れが難しい繊細な品物です。また、それぞれの絵画はとても希少で、世界に一点しかないものもあります。

カビや割れ、ヤケなどに注意して管理し続けるのはとても困難なうえ、修復不可能なダメージを与えてしまった場合、その絵画はこの先価値が上がることがなくなってしまうかもしれないのです。早めに業者に売却し、プロに管理を任せることで、絵画の価値を高いまま保つことができます。

売却を悩んで手元に置いている間に絵画が傷んでしまい、価値が下がってしまった、ということもあり得ます。無料で査定してくれる業者も多いため、まず査定結果を聞いてから売却するか悩むのもありでしょう。

絵画に価値を付けるって難しそうだね。プロに任せて査定してもらおう！

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無名絵画を買い取ってもらうまでの流れ

ここでは、無名作家の絵画買取を依頼する際の流れを開設します。

査定の申し込みをする（電話・メール・LINE）

まずは、査定の依頼をすることから始めます。査定の依頼方法はいくつかありますが、多いのは電話・メール・LINEでの問い合わせです。

「担当者と話をしながら進めたい」「申込フォームに記入するのが面倒」という方には、電話での問い合わせが向いています。電話口で作品の点数や特徴、状態を伝え、査定してもらい、結果を聞くという流れになります。買取業者の多くはフリーダイヤルを設置していますので、通話料はかかりません。電話がつながりにくく、待たされる可能性がある点に注意が必要です。

「担当者と話すのは面倒」「夜間しか時間が取れない」といった場合には、申込フォームからのメール問い合わせやLINEでの問い合わせが便利です。

24時間問い合わせが可能で、査定額もメールまたはLINEでお知らせされます。時間や場所を気にせずに査定を済ませられるので、忙しい場合や複数社の見積もりを取りたい場合などに便利です。なお、メールやLINEで問い合わせを行った場合でも、確認などのために電話がかかってくる場合があることは認識しておきましょう。

出張・店舗で買取金額を算出

査定後に売却先の業者を決めたら、品物を業者の手に届けます。査定員が自宅に出張してきて品物を引き取っていく出張買取場合と、店舗へ持ち込む店舗買取、郵送で品物を送る郵送買取の3つに分かれます。

業者や地域によって対応している方法が異なるため、どの方法になるかは業者と相談しましょう。

なお、査定はあくまでも目安の金額であるため、実際の買取金額とは異なる可能性があります。実物を見てもらうことで、実際の買取金額が判明します。

査定時には高額の値段を提示し、買い取りの段階で著しく価格を下げる業者もいますので、相見積もりをしっかりとり、査定員とよく話をするように注意しましょう。

その場での現金化も！本人確認書類を忘れずに

業者によっては、出張買取や店舗買取の際にその場で現金買取が可能な場合がありますが、買い取りの際には本人確認書類が必要となります。

これは、犯罪の防止を目的として、古物営業法で規定されているものです。本人確認書類を忘れてしまった場合は買い取りができませんので、忘れずに準備しましょう。

本人確認書類は、運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどで対応できます。健康保険証も使用可能ですが、買取金額が高額となった場合には、健康保険証のほか住民票なども合わせて必要になりますので注意しましょう。

なお、高額買取となり防犯上現金での支払いができない場合や、希望する場合には、後日振込を選択することも可能です。

査定の申込って簡単だね！さっそく申し込んでみよう！

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無名絵画の買い取りに関するよくある質問

ここでは、絵画買取に関しての疑問に回答します。

サインが読めない・作者がわからない状態でも査定可能？

作者がわからないものや、サインが読めないものでも査定は可能です。絵画専門の査定士が所属している買取業者であれば、経験豊富な熟練の査定士によって作者が判明することもあります。作者が不明なままでも、制作年代や作品の状態、題材によって価値を見極めていくほか、額縁も査定の対象です。無料で査定している買取業者も多いため、安心して一度査定に出してみましょう。

シミや汚れがあっても買い取ってもらえる？

シミや汚れがある場合は、綺麗な状態よりも査定額は下がってしまいますが、物によっては高価買取の可能性もあります。額縁や作品を保護しているシートではなく、作品そのものが汚れてしまった場合、自分で汚れを除こうとして余計に汚してしまうこともあるため、汚れた部分は触らずにそのまま査定に出しましょう。

やっぱり手元に残しておきたい…。売却後のキャンセルは可能？

絵画の買取はクーリングオフの対象となっています。クーリングオフ期間は売却日から8日間となっているため、売却後にキャンセルしたい場合は、早めに連絡しましょう。なお、口コミでは「『次の買主が既に決まっている』と言って押し買いをされた」という声もありました。業者の対応に少しでも納得ができない点がある場合、そのまま売却してしまうと後悔する可能性が高いです。無理に売却を決断せず、他の業者にも査定を依頼しましょう。

まとめ

美術品の中でも、絵画は作家名で評価される側面が大きいため、無名画家の作品や作者不明の作品は値段が付きにくい場合が多いです。しかし、ポイントを押さえることで高額買取となる可能性もあります。

絵画買取の場合、査定時の提示金額と買取価格に差がある場合も多く、トラブルが起こる可能性もあります。

絵画は親族から受け継いだものや、気に入ってずっと手元に飾っていたものなど、市場価値にかかわらず強い想い入れがあるものです。大事な品物を手放す際には、なるべく高価で気持ちよく手放せるように、業者選びは慎重におこなうようにしましょう。

画家が無名でも、持ち主にとっては大切な絵画だよね。信頼できる買取業者に査定を依頼して、次の買主にも大事にしてもらおう♪

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TERRARIUM

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