コトブキギク(Tridax procumbens)は、熱帯アメリカを原産とするキク科の植物です。日本では、沖縄県で見かける事ができるでしょう。日当たりの良い場所を好んで生息しています。 この植物は、茎が地面に這うように伸び、成長すると、その高さは10-40cm程度になります。葉は互生し、長さ3-7cm、幅1-3cmの楕円形で、縁に鋸歯があるのが特徴です。 5月から10月にかけて、径1-2cmの黄色い花を咲かせます。果実は痩果で、長さ約1cmの針状になるのも特徴の一つです。 コトブキギクは、繁殖力が強いため、雑草として扱われることが多いですが、抗菌作用や抗酸化作用があることから、薬用植物として育てられることもあります。 また、この植物は蜜源植物としても重要で、蜜蜂や蝶などの昆虫が訪れることがあり、その特徴的な形態と生態から、植物分類学の研究対象としても注目されています。 コトブキギク(Tridax procumbens)の名前の由来は、日本での分布が祝い事にちなんだ場所に多いことから、縁起の良い植物とされていることです。また、花の形が菊に似ていることから、ギクが名前についています。 原産地はアメリカですが、現在では、鹿児島県や沖縄県にも自生している事が確認されています。
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