ヨーロッパイチイは、学名がTaxus baccataで、別名をセイヨウイチイやセイヨウオンコといいます。 本来はヨーロッパを中心に自生している常緑樹ですが、日本では庭木や公園樹として利用されています。 ヨーロッパイチイは、樹高25メートルに達する大きな木で、葉は細長く針状で長さ約2.5センチです。非常に長生きの木で、生きている期間は数千年に及ぶこともあります。 花は小さく目立ちませんが、春に黄緑色の小さな花を咲かせます。実もつくるのですが、種子には毒が含まれているため、注意が必要です。 ヨーロッパイチイは日陰でも育ち、土壌を選ばないので育てやすい木として知られています。寒さにも強く、風に耐えることができるのが特徴です。 ヨーロッパイチイには立ち姿勢が美しい「ファスティギアタ」など、観賞用の品種も作出されています。古くから木材は堅く丈夫で、薬用や毒矢の材料にも利用されてきました。 このように、ヨーロッパイチイは強健で長寿の木で、観賞用としても重宝されている植物です。
0
0