ネバリノギク（粘野菊）

ネバリノギクの特徴は以下の通りです。 ・形状 高さ1～2メートルに成長し、秋に美しい花を咲かせます。 花びらは紫色で細長く、中心分は黄色。品種によってはピンクや白い花を咲かせることもあります。 美しい花を咲かせるため、庭園などでよく見かけることがあるでしょう。 ・生育地 日本で自生しているネバリノギクを見かけることは少ないですが、耐寒性があり湿った土壌を好むため、日本の気候でも育てやすい植物です。 ただ、成長が早いため管理は必要です。 ・種子と実 ネバリノギクの趣旨は風に乗って広がり広範囲に分布します。 実はとても小さいため鳥などの動物に食べられることはありません。

ネバリノギクには、「純粋な愛」「思い出」「忘れられない」などの花言葉を持ちます。 これらの言葉は、ネバリノギクが秋の終わりに咲くことから過ぎ去った夏の思い出を象徴していると考えられています。 ネバリノギクは10月の誕生花されていますので、10月生まれの方には特別な意味を持つ花と言えるでしょう。 また、ネバリノギクは風水では家庭の安泰や健康を象徴するなど、家族の絆を深める効果があるとされています。 その美しさも相まって贈り物として最適な植物ですが、ネバリノギクの花言葉は日本ではあまり知られていないため、プレゼントする時には説明が必要かもしれません。

ネバリノギクは、種をまいてから約３ヶ月ほどで花を咲かせます。 花期は9～11月で、日中に花が開くことが多い植物です。

ネバリノギクは適度な湿度を好無植物で、特に成長期には水分がとても大切になります。 また、季節によっても水やりの方法が異なりますので注意が必要です。 ・春から夏 土壌が乾燥しないように週に2～3回、1回あたり約200mlの水を与えましょう。 ・秋から冬 乾燥に気を付けつつ根腐れを防ぐために週に1～2回、1回あたり約150mlの水を与えます。 水やりに最適なのは朝の早い時間です。 この時間に水をあげることによって日中に水分が蒸発することを防ぎ、植物が水分を効率よく吸収できるのです。 どの時期・どの時間帯でも、水は根元に直接ゆっくりと注ぎ、葉にはかからないように注意してください。 なぜなら、葉が濡れると病気の原因になるからです。

ネバリノギクを育てるには、最適な土壌と肥料が必要です。 肥料は季節によって与える量などが変わりますので、注意しましょう。 ●土壌 日当たりが良い場所で、水はけの良い土壌を好みます。 土壌は中性からやや酸性が適しています。 ●肥料 肥沃な土壌を好むため、有機質肥料を使用しましょう。 ・春 新芽が出る前に腐葉土や退避を混ぜた肥料を与えることで栄養分が十分に供給され、健康に育ちます。 ・夏 成長に合わせて液体肥料を月に1回程度与えます。これによって花の開花が促進されます。 ・秋 冬の間に栄養を蓄えるために、再び有機質肥料を施します。 この肥料によって、次年度の成長に備えるのです。

ネバリノギクは日光を好み、日照時間が長いほど花の開花が促進されよく花を咲かせます。 最適な気温は15～25度で、理想的な日照時間は6時間以上とされています。 ただ、極端な暑さには弱いので、夏季はなるべく直射日光は避ける方が良いでしょう。 また、耐寒性があり冬の寒さには強く雪の下でも生育することが可能ですが、雪や霜に関して対策をとると、より安全です。

ネバリノギクは、剪定や切り戻しをすることでより健康に成長し、美しい花を咲かせます。 最適な剪定の方法は以下の通りです。 ・剪定の時期 春、新芽が出る前に行います。 ・剪定の手順 まず、枯れた枝や病気の枝を取り除きます。 次に全体の形を整えるために、長すぎる枝を適度な長さに切ります。 ・剪定後 剪定は植物にストレスがかかりますので、水やりや肥料の管理に注意します。 適度に水と肥料を与えて健康に育つようサポートしましょう。

ネバリノギクは地植えでも育てることが可能ですが、地植えより鉢植えの方が管理がしやすいため鉢植えがおすすめです。 ネバリノギクを鉢植えで育てるためには以下を参考にしてください。 ・土壌 水はけが良い土に植えて、根元が水に浸からないよう注意します。 ・植え付け 春に種子をまくか、苗を植えるかします。 植えた後の鉢は日当たりと風通しの良い場所に置き、適度に水をあげてください。 ・植え替え 根が鉢からはみ出してきたら植え替えを行います。 2～3年に1回、春に植え替えるとよいでしょう。 ・寄せ植え 寄せ植えにも適していますが、他の植物とのバランスを考えることが大事です。 ネバリノギクは背が高くなるので、後ろに配置すると良いでしょう。

ネバリノギクを増やす際、挿し木や葉挿しはあまり行われません。 種まきか株分けが主流ですが、理由には以下のようなものがあります。 ・多年草のため根が強く発達するため。 ・株分けをすることでは約花を咲かせることができるから。 ・株の特性をそのまま引き継ぐことができるから。 種をまく際は春に行い、種まき後は湿度を保つためビニールなどで覆いましょう。 発芽は種をまいてから約2週間後です。 株分けは、春か秋に行います。 株を掘り上げて根元から分け、新たな場所に植え付けます。 この方法だと成長が早く、同年中に花を咲かせることができます。