セイバンモロコシ(Sorghum propinquum)は、主に東アジアや東南アジアに分布しています。日本では、九州から沖縄にかけて自生しており、特に沖縄県では古くから栽培されている植物です。イネ科に属する一年草で、主に肥料や緑肥として利用されます。 高さは1.5mから3mに達し、茎は太くて直立し、節があります。葉は長さ30cmから60cm、幅2cmから5cmで、緑色から青緑色をしているのが特徴です。 穂は長さ20cmから40cmで、黄色から赤褐色の小穂が密につきます。風媒花であるため、風によって花粉が運ばれ、9月から11月にかけてが花期です。 セイバンモロコシ、東南アジアに起源があるとされています。 この植物は、古くから地元の人々によって栽培され、食用や飼料として利用されてきました。また、野生種であることから、栽培品種であるモロコシの起源とも考えられています。 モロコシは、アフリカ大陸で栽培が始まり、その後世界中に広がりましたが、セイバンモロコシは東南アジアに起源を持つとされています。日本ではあまり一般的ではありませんが、東南アジアでは未だに栽培や利用が続いている植物です。
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