ウスユキソウは学名をレオントポディウム・ジャポニクムといいます。花の美しさで知られる東アジアの高山性植物のひとつです。この植物の繊細で優美な白花は、純粋さや清らかさの象徴とされています。 ウスユキソウは岩場や草原など、高山地帯の厳しい環境に生育しています。低温に強く、冬の長い間も生き延びます。高山植物には珍しく、観賞価値の高い植物です。 ウスユキソウの小さな白花は直径1cmほど。小さな花が集まって球状の形を作ります。実は目立たないので、鑑賞するなら花序の美しさが重要です。 日本の山岳地域ではよく見かけられる植物ですが、園芸栽培はほとんど行われていません。野生種が主で、品種改良されたものは少ないのです。 雪や氷の無い夏の高山で、岩の隙間を這い回るウスユキソウを見るのは感動的な体験です。白い花がコントラストを描き出し、高山の美しさを物語っています。
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