ハカマウラボシ(Drynaria roosii)は、主に東南アジアや日本の暖かい地域に分布しており、日本では、九州から沖縄にかけての地域で自生し、山地の岩場や樹木の幹に着生して育ちます。 また、その独特の姿が人気で、観賞用として栽培されることもあります。 特徴的な2種類の葉を持ち、光合成を行うための大きな緑色の葉と、栄養分や水分を吸収する役割を担う小さな茶色の葉を付けます。また、茶色の葉は根のような構造を持っており、岩や樹木の表面に密着して固定する働きがあります。 ハカマウラボシは、成長が遅く、環境に対する適応力が強いことが知られています。そのため、岩場や樹木の幹といった厳しい環境でも生育することができますが、乾燥には弱く、適度な湿度が保たれた環境での生育が望ましいとされています。 ハカマウラボシ(Drynaria roosii)の学名「Drynaria roosii」は、19世紀に活躍したオランダの植物学者である、ヘンドリック・デ・フリース(Hendrik de Vriese)が命名しました。 また、日本語名の「ハカマウラボシ」は、その形状が袴(日本の伝統的な衣装)に似ていることから名付けられました。
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