ローソンヒノキ(Chamaecyparis lawsoniana)の歴史は非常に古く、起源は約1億5000万年前の白亜紀にまでさかのぼるとされています。 ローソンヒノキを発見したアンドリュー・マレーによって命名された「Chamaecyparis lawsoniana」という名前ですが、これは彼の友人であり、同じく植物学者であるピーター・ローソンにちなんだものです。 日本には、明治時代に導入され、その後、広く栽培されるようになりました。 日本名の「ローソンヒノキ」は、学名の「lawsoniana」に由来しています。 なお、ローソンヒノキは、自生地であるアメリカでは「ポートオーフォードシダー」と呼ばれているのが特徴です。これは、オレゴン州のポートオーフォードという地名に由来しており、その地域での重要性を示しています。 ローソンヒノキ(Chamaecyparis lawsoniana)は耐寒性に優れたヒノキ科の常緑針葉樹で、北アメリカの太平洋岸に自生しています。日本では、その香りや美しい葉の形が鑑賞価値が高いとされています。また病気にも強く、庭木や公園樹としても利用されています。 成長すると高さは50m以上にもなり、幹の直径は2mに達することもあります。樹皮は赤褐色で、縦に割れやすく、薄い鱗片状に剥がれる特徴があり、葉は鱗片状で、互い違いに配置され、枝は平らで緻密に密集しています。 花は雌雄異株で、雄花は黄色で小さく、雌花は緑色で球状です。果実は球状の毬果で、径1cm程度で、熟すと茶褐色になり、種子は翼を持ち、風によって遠くまで飛ばされることがあります。 日本のヒノキ(Chamaecyparis obtusa)と似た外見を持ち、木材としての利用価値が高いことが、日本で人気がある理由の1つです。
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