コウボウムギ(Carex kobomugi)は、日本をはじめとする東アジアの海岸線に自生しています。 砂丘の環境に適応しており、強い風や塩分にも耐えることができるため、海岸線の植生保護や砂丘の維持に役立っています。しかし、開発や人間の活動によって生育地が減少し、絶滅危惧種に指定されている地域もあるため、保護や環境保全が課題となっているのが現状です。 コウボウムギは、高さ30-60cmに成長し、茎は直立しており、葉は細長くて硬いことが特徴です。また、花序は複数の小穂からなり、黄褐色の鱗片が密に並んでいます。 コウボウムギ(Carex kobomugi)の名前の由来は、日本語で「砂防(こうぼう)」と「麦(むぎ)」を組み合わせたもので、砂浜の砂防植物としての役割を表しています。 コウボウムギの根は砂を固定する働きがあり、砂浜の浸食を防ぐ役割を果たしています。また、砂浜の環境に適応し、強風や波の影響を受けやすい場所で繁茂することから、砂の流出を防ぐ効果もあるでしょう。
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